Linux向けのセキュリティ対策製品としては「Server Protect for Linux」がある。この製品はLinuxに対するマルウェアの対策だけではなく、Windowsに対するマルウェアも検出可能であるため、Linuxをファイルサーバに用いている場合は効果的な対策が可能である。なお2007年中に次期バージョンがリリースされる予定であり、新バージョンの主な新機能は以下の通りである。
スパイウェア対策に対応
64ビットCPU(Native mode)に対応
Red Hat Enterprise Linux 5、Novell SuSE Linux Enterprise Server 10に対応
表4:Server Protect for Linux新バージョンの主な新機能
本製品にはリアルタイム検索機能があるが、このリアルタイム検索機能は、第1回で解説したようなLinux自体のKernelの再構築の必要はない。また現在のバージョンである2.5より、トレンドマイクロ製品の集中管理を行うソフトウェア製品「Trend Micro Control Manager」での管理が可能になっている。そのため前出の「ウイルスバスター コーポレートエディション サーバ版+ServerProtect」とともに、一括した運用管理が行える。