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| Qloc EngineとqeMOTHERserver | ||||||||||
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これまで述べたことを考え合わせ、パッチ配布と適用の仕組みをシステム化したものが「Qloc Engine(クロック・エンジン)」と「qeMOTHERserver(マザーサーバ)」だ。 まず、このツールの特徴は人が行った方が良い作業は機械化していない点である。そして、機械化が有効な部分を機械化して人の手を煩わせず、漏れや作業ミスが発生しないシステムとしている。 |
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| クロック・エンジンとマザーサーバの仕組み | ||||||||||
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パッチ配布者はバイキング料理形式のようにテスト済みパッチを所定の位置に置くだけでよい。あとは保守対象のサーバ側で自動的に必要なパッチの判定/取得/適用し、場合によっては再起動まで行ってくれる(ソフトウェア更新の仕組みは、クワンティが特許認定を受けている)。 Linuxサーバ向けパッチ適用ツールのマザーサーバは、センター側とパッチ配布者のパッチ格納場所を兼ね備えたソフトウェアである。クロック・エンジンは保守管理対象のLinuxサーバごとにインストールするモジュールアップデータにあたる。 マザーサーバ側の主な作業は、パッチ対象となるLinuxサーバのクロック・エンジン初期設定時にライセンスの発行とサーバOSのバージョンや組み合わせアプリケーシュンに合ったパッチ格納先との関連付けを行う。 配布するパッチリリース時には、所定の場所にパッチをFTPなどで格納して、格納パッチ一覧の最新化を行う(メニューから最新化ボタンのクリック)。 これにより、マザーサーバからの一括起動もしくはパッチ対象のLinuxサーバのクロック・エンジン個別起動でクロック・エンジンがマザーサーバと交信し、自動的に自機に適用が必要なモジュールの判定からパッチの取得、適用まで実行するのである。実行結果はクロック・エンジンの実行ログに書き出されるので、統合システム管理ツールと組合せて運用するとさらに管理効率があがる。 クロック・エンジンの利用方法は3通りある。
表3:クロック・エンジンの利用方法 そのほかに、クロック・エンジンはLinux上で稼動するアプリケーションのパッチも同時に適用できる。また金融機関など外部インターネットとの接続が禁止されている場合には、LANやVPN(Virtual Private Network)内にマザーサーバを配置して運用することも可能だ。 |
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| 最後に | ||||||||||
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クラックされる最大要因は脆弱性対策パッチの未適用である。ファイアウォール設定などゲートウェイでの防御と合わせ、自社システムにあったサービスを選択するなり、ツールを導入するなどして効率的で確実なパッチ適用を行っていただきたい。いずれにせよ「パッチ適用しない」という選択肢はないのだ。 |
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