LinuxなどのUNIX系OSの場合、autoconf、make、gccなど、定番の開発用ソフトウェアに加えて(注3)ruby 1.8.xをインストールしてください。また、リポジトリからソースコードをダウンロードするためにSubversionをインストールしてください。
※注3:
Ruby開発版をインストールするためにはRubyが必要になりました。Ruby処理系をビルドするために必要なファイルをRubyを用いて生成するためです。今後、ソースコードパッケージとして配布する際には生成したファイルを含める予定ですので、そちらを用いればRubyは必要ありません。
次のコマンドでRuby 1.9のソースコードをダウンロードします。
$ svn co http://svn.ruby-lang.org/repos/ruby/trunk ruby-1.9
autoconfコマンドを実行してconfigureファイルを作成します。
$ cd ruby-1.9
$ autoconf
$ cd ..
ビルドディレクトリを作ります。
$ mkdir build-ruby-1.9
$ cd build-ruby-1.9
configureを実行します。このとき、prefixを指定して、インストール先ディレクトリを「/tmp/ruby-1.9」に指定しておきます。この設定はお好みでどうぞ。
$ ../ruby-1.9/configure --prefix=/tmp/ruby-1.9
makeコマンドを実行して、ビルドを行います。
$ make
testを実行して、きちんとビルドできたか確認します。
$ make test
なお、bootstraptest/test_knownbug.rbというファイルに格納されているテストは、名前のとおりまだ解決していないバグですので、そのエラーは無視してください(まだ開発版なので)。
テストの結果に納得したら、make installコマンドを実行してインストールします。先ほどconfigureで指定した/tmp/ruby-1.9にコマンドやライブラリなどがインストールされます。
$ make install
次のコマンドで実際にインストールされているか確認できます。
$ /tmp/ruby-1.9/bin/ruby -v
Rubyのバージョンが表示されればインストールは成功です。
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