遠隔地から管理対象サーバのコンソール出力を行うには、telnetコマンドを使います。ここでのコンソール出力とは、管理対象サーバのIPMI管理用LAN経由でBIOSやPOST画面を出力することを意味します。
# telnet 管理対象サーバのIPMIデバイス(Lights-Out 100)の管理用LANのIPアドレス
telnetコマンドの後にIPMIデバイスの管理用LANのIPアドレスを入力し、IPMIデバイスにアクセスします。以下はIPMIデバイスの管理用LANのIPアドレスが172.16.1.18の場合の例です。
# telnet 172.16.1.18
Trying 172.16.1.18...
Connected to 172.16.1.18 (172.16.1.18).
Escape character is '^]'.
*** IPCOM ***
login: admin
Password:
Lights-Out 100 Management
Copyright 2005-2006 ServerEngines LLC
Copyright 2006 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
/./->
上記ではBIOSのIPMI設定画面で事前に作成しておいた管理用アカウント「admin」でログインしていることがわかります。IPMIデバイスに設定した管理ユーザ(admin)でログインすると、プロンプト「/./->」があらわれます。このプロンプトがあらわれた後に、キーボードから「ESC+q」を押すと管理対象サーバのコンソールが出力されます。
図2は管理対象サーバのDL140G3の電源投入直後のPOST画面と、BIOS画面をコンソール経由で閲覧している様子です。
図2:IPMI経由でのコンソール表示(管理対象サーバのPOST画面) (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
これより管理対象サーバのDL140G3のPOST画面でのハードウェア認識の進捗状況がIPMIの管理コンソール経由でリアルタイムに表示されていることがわかります。また表示だけでなくキーボード入力も受け付けます。
ProLiantサーバではBIOSへの移行はF9キーなどで行いますが、もしF9キーにショートカットが割り当てられている場合は、「gnome-terminal」の設定を事前に無効にするなどの設定を行っておいてください。
図3はIPMIによる管理コンソールでキーボード入力を行い、ProLiantが搭載するBIOS画面を表示、設定している例です。
図3:IPMI経由でのコンソール表示とBIOS設定(管理対象サーバのBIOS画面) (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
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