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プロジェクトのゴールを創るのがコンサルタント
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当たり前のことですが、プロジェクトではどこにゴールを設定するかがとても重要です。そのためには、経営層から現場まで様々な人に話しを聞くことが必要になります。経営層が問題だと認識いていることが、現場レベルでしっかり認識されていない場合もありますし、逆に現場の問題を経営層が把握していないために、業務が効率よくまわらない場合もあります。
筆者らコンサルタントはどちらからも話しを聞いて、両者に問題点を共有してもらいます。そして解決策を探し、提案していくわけです。「何がお客さまにとって一番なのか?」と皆に問いかけつつプロジェクトのゴールをつくりだしていくのです。これが、コンサルタントの基本的な心構えだと考えてください。
プロジェクトのゴールを開発メンバーとお客様が共有し、浸透させる必要があります。描いたゴールを共有することは、プロジェクトの成功には欠かせません。そのために必要なのがコミュニケーション能力です。
世の中ではいわゆるマネジメント理論が議論されていますが、プロジェクトの現場で重要となるのは、よりメンタルな部分だと思います。プロジェクトは人と人の関わりがあってはじめて動きだすもので、プロジェクトの中では多くのコミュニケーションが発生します。
プロジェクトのモチベーションを高く維持し続けるには、様々な形でのコミュニケーションを円滑に行なっていくことが重要です。この「コミュニケーション」については、別の記事で詳しく説明します。
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エンジニアとコンサルタントの違い
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コンサルタントとしての仕事をはじめた当初は困惑することはたくさんあると思います。エンジニアの良い仕事の定義は「要件に見合う」「品質の高いプログラム」を「納期を守って」作ることです。
しかしコンサルタントになると、要件・品質・納期すべてをお客様と責任を持って決定していくことになります。プロジェクトの全体に関わる中で、高い視点を持ち続ける必要があります。
過去に筆者も示されている機能要件やシステム実装ばかりに目がいってしまい、全体感を見失ってしまうことがありました。また開発現場はもちろん、経営層と現場の橋渡しに必要なコミュニケーションを円滑にできず、コンサルタントという仕事に戸惑うこともありました。
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著者プロフィール
スカイライト コンサルティング株式会社 里見 幸則
大学卒業後、DEC(日本ディジタルイクイップメント)入社。SEとしてメディア業、情報通信業向けシステム構築に携わる。2001年9月より現職。製造業・情報通信業・小売業を対象に、システム運用設計・インフラ構築・開発の実績多数。専門はIT導入支援、プロジェクトマネジメント。37歳。
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