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まるごと PHP!
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Part4:PDO(PHP Data Object)データベース抽象化レイヤクラス(3)

著者:岩切洋一(IWAKIRI, Yohichi)   2005/4/1
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PDO(PHP Database Object)の特徴(4)
コアモジュールとドライバモジュールの分離(2)

   PDOの場合、PHP拡張モジュールAPIが変更されたとしても、コアモジュールの修正だけで、ドライバモジュールの変更は必要ありません。ドライバ開発者は、PHP拡張モジュールAPIを気にする必要がなく、純粋にドライバモジュールの作成に専念できるようになりました。

   冗長な作業がなくなった分質の高いドライバの提供を望めるでしょう。また、現在の提供形態はPECLなので、PHP本体の提供とは非同期かつタイムリーにDBMSクライアントライブラリに追随した提供が可能で、インストールも非常に簡単に行えます。

PDOのインストール

   最後になりましたが、PDOとドライバモジュールのインストール方法を説明しておきます。インストールは次の手順で行ってください。

  1. コマンドラインから次のコマンドを実行し、コアモジュールをインストールします(root権限で行ってください)
  2. # pear install pdo-alpha

  3. 引き続きドライバモジュールをインストールします
  4. # pear install pdo_mysql-alpha (mysqlの場合)
    # pear install pdo_pgsql-alpha (pgsqlの場合)

PDOへの期待

   いかがでしょうか。たしかに、PDOはまだまだ実装が不十分で、本格的な運用に利用するには不安が残る状態ではあります。しかし、α版を使用した限り、使いやすく高速という意味では、開発コンセプトが十分に活かされていると感じることができました。しかも、PEAR::DBからの移行も比較的容易に行えそうです。この調子で実装が進めば、PHPにおけるデータベース抽象化レイヤの中心的存在になる日も遠くないのではないでしょうか。今後のPDOのさらなる成長に期待しながら、しばらくはその動向を見守っていくことにしましょう。

PHPお勧めの本

   PHP関係の書籍は数多く書店店頭を賑わわせていますが、JAVA等のメジャー言語に比べるといまひとつの感があります。というわけで、何かよい書籍がないかと洋書の方に目を向けて見つけたのが、ここでご紹介するのは「The PHP Anthlogy Volume I/II」(ISBN:0-9579218-5-3/0-9579218-4-5)の2冊です。

   著者のHarry Fuecksは「phpPatterns()」(http://www.phppatterns.com/)というWebの主催者であり、Webに掲げられている次のようなミッションが本書の基本方針ともなっています。

  1. PHPへの意識を高め、企業にPHPをもたらす
  2. PHPの高度な機能(オブジェクト指向等)への理解を促す
  3. PHPに対してデザインパターンを適用する

   内容は、PHPを使う上でよくある事例別にサンプルコードを基に解説を進めるというスタイルをとっています。この本のキモは、このサンプルコードが上記のミッションをきわめて忠実に実践している点にあります。サンプルはコードの再利用性を最大限高めるよう記述されているので、本書はPHPサンプル集であるとともに、PHPプログラミングの良質な入門書であることがユニークな点でしょう。

   日本のアマゾンでも扱っていますが割高な英国版なので、Site Pointの直販(http://www.sitepoint.com/books/phpant1/)を利用した方がお得です(編集部)。

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著者プロフィール
著者:岩切洋一
「まるごとPHP!Vol.1(インプレス刊)」にて本記事「PDOデータベース抽象化レイヤクラス」の執筆や、「WEB+DB PRESS Vol.18(技術評論社刊)」にて「PEAR実践入門 第4章 使ってみよう!作ってみようPECL」の執筆などを行う。


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