第11回:システム管理 (2/2)

徹底攻略LPI問題集 Level1/Release2対応
徹底攻略LPI問題集 Level1/Release2対応

第11回:システム管理
著者:菖蒲淳司/南角栄一郎
編者:ソキウス・ジャパン   2005/6/30
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解答

   1ページ目の問題の解答を掲載します。解答には、問題の正解やその理由だけでなく、用語や重要事項などが詳しく解説されています。
第1問の解答: A

   ユーザーのパスワードをシャドウ化するには、pwconvコマンドを使用します。したがって、Aが正解です。pwconvコマンドの書式は次のとおりです。

pwconv
   パスワードをシャドウ化するかどうかは、Linuxのインストール時に選択することができます。シャドウ化されていないシステムでは、pwconvコマンドを実行することでシャドウ化を行います。なお、pwconvコマンドを実行できるのは、スーパーユーザーだけです。

B.シャドウ化されていないパスワードが記述されているファイルを削除しても、ユーザーのパスワードはシャドウ化されません。
C.パスワードの記述は暗号化されているため、手動では書き換えられません。
第2問の解答: B

   /etc/syslog.confは、syslogdデーモンの動作を設定するファイルです。/etc/syslog.confファイルには、1行ごとに1つのルールを次のような書式で記述します。

 [ ]内は省略可能。< >内は必須
<ファシリティ>.[[=]プライオリティ] <アクション>
   ファシリティとは、ログの種別のことを意味します。主なファシリティとしては、次の表のようなものがあります。

syslogのファシリティ
ファシリティ説明
auth、authpriv認証サービス
daemon各種デーモン(ネットワークサービスなどを提供するアプリケーション)
kernカーネル
lpr印刷サービス
mailメールサービス
newsニュースサービス
syslogsyslog
userユーザープログラム
   複数のファシリティを設定する場合は、次のいずれかの方法で行います。

  1. 複数のファシリティをセミコロン(;)で区切って記述
  2. ワイルドカード(*)を使用して、すべてのファシリティを指定
  3. 「!」を使用して、特定のファシリティ以外を指定
   また、プライオリティとは、ログの監視レベルのことです。プライオリティには、次の表のようなものがあります。

syslogのプライオリティ
プライオリティ説明
emerg非常に危険な状態
alert緊急の対応が必要な状態
crit危険な状態
err一般的なエラーメッセージ
warning警告メッセージ
notice注意メッセージ
info情報メッセージ
debugプログラムをデバッグするときに有益な情報
noneメッセージを送らない
   プライオリティを設定すると、指定したプライオリティよりも監視レベルが高いものがすべて記録されます。たとえば、errを指定した場合、err、crit、alert、emergレベルのログが記録されます。特定のプライオリティだけを指定するには、プライオリティの前に「=」を付けます。

例:メールの一般的なエラーメッセージを/var/log/mailファイルに記録する
mail.=err /var/log/mail
例:注意メッセージよりプライオリティが高いメールのログを/var/log/mailファイルに記録する
mail.notice /var/log/mail
例:メールの一般的なエラーメッセージと注意メッセージを/var/log/mailファイルに記録する
mail.=err;mail.=notice /var/log/mail
第3問の解答: E

   定期的にプログラムを実行するように設定するには、crontabコマンドを使用します。このコマンドで作成された設定ファイルは、crondというデーモンによって実行されます。したがって、Eが正解です。crontabコマンドの書式は次のとおりです。

 [ ]内は省略可能。
crontab [オプション] [ファイル名]
-e……設定ファイルを編集
-l……設定ファイルを表示
-r……設定ファイルを削除
-u……ユーザーを指定
   また、設定ファイルの書式は次のようになります。

min hour day month week command
min……分(0〜59、*)
hour……時(0〜23、*)
day……日(1〜31、*)
month……月(1〜12、またはJan、Febなどの略名、*)
week……曜日(0〜7、0と7は日曜日、1は月曜日、2は火曜日…、*)
command……実行するコマンド
   上記の項目において、ワイルドカード(*)は任意の値であることを意味します。

例:mycmdコマンドを毎週日曜日の23時50分に実行するように設定する
$ crontab -e
50 23 * * 0 mycmd (もしくは、50 23 * * 7 mycmd)
例:登録されているcrontabを表示する
$ crontab -l
50 23 * * 0 mycmd
第4問の解答: E

   起動ディスクの作成時など、カーネルイメージをフロッピーディスクに書き出すときには、ddコマンドを使用します。ddは、指定したオプションにしたがってファイルを変換しながらコピーするコマンドです。したがって、Eが正解です。ddコマンドの書式は次のとおりです。

 [ ]内は省略可能。
dd [オプション]
if=<入力ファイル>……コピー元のファイルを指定(指定しない場合は、標準入力の内容をコピー)
of=<出力ファイル>……コピー先のファイルを指定(指定しない場合は、標準出力に内容をコピー)
bs=<バイト>……1度に入出力するブロックサイズを指定
count=<回数>……入力ブロックをコピーする回数を指定
例:boot.img(カーネルイメージ)をフロッピーディスクに書き出す
# dd if=boot.img of=/dev/fd0
A.cpは、ファイルやディレクトリをコピーするコマンドです。
B.mvは、ファイルやディレクトリを移動するコマンドです。
C.catは、ファイルの内容を表示するコマンドです。
D.bdiskというコマンドは存在しません。
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書籍紹介
徹底攻略 LPI問題集 Level 1/Release 2
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発売日:2003.08.04発売
販売価格:2,940円 (税込)

著者プロフィール
菖蒲 淳司
北海道出身。仕事がきっかけでLinuxに触れて以来、Linuxの可能性や面白さとそれを取り巻く環境に興味を持つ。以来、Linuxワールドにどっぷりと浸り、抜け出せずにいる。趣味はスノーボード、美味しいものの食べ歩き、献血。業界トップクラスの「グルメ」なエンジニアを目指して、日々「食」の勉強を欠かさない。
取得資格:LPICレベル2



著者プロフィール
南角 栄一郎
東京都出身。自前で安価に本格サーバ構築が実現できるLinuxの存在を知り、勉強していくにつれて楽しさを覚えていく。Linuxコミュニティの熱さと暖かさを肌に感じ、Linuxへの興味は増す一方である。趣味はドライブ、プロレス観戦、原石集め。日々の切磋琢磨によって、集めた原石やLinuxのスキルを磨きながら輝ける日を目指す。
取得資格:LPICレベル2、初級システムアドミニストレータ



編者プロフィール
株式会社ソキウス・ジャパン
クォリティ・メディア・カンパニーを標榜する出版社。2001年11月設立。2002年10月より株式会社インプレスと協業し、これまで30冊近い「徹底攻略問題集」を編纂する。また、自社で月刊「オープン・エンタープライズ・マガジン」を発行、発売している。
http://www.sociusjapan.co.jp/


INDEX
第11回:システム管理
 問題
解答
徹底攻略LPI問題集 Level1/Release2対応
第1回ハードウェアとアーキテクチャ
第2回インストールとパッケージ管理
第3回GNUとUNIXコマンド
第4回デバイスとファイルシステム
第5回X Window System
第6回カーネル
第7回起動、初期化、シャットダウン、ランレベル
第8回印刷
第9回ドキュメンテーション
第10回シェルとシェルスクリプト
第11回システム管理
第12回ネットワーク基礎
第13回ネットワークサービス
第14回セキュリティ

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