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解答
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1ページ目の問題の解答を掲載します。解答には、問題の正解やその理由だけでなく、用語や重要事項などが詳しく解説されています。
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第1問の解答: C
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bashは、システムの起動時やユーザーがログインする際に、いくつかの環境設定ファイルを読み込みます。読み込む順序は、次のようになります。
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- ユーザーのログイン時に、/etc/profileファイルを読み込む。通常、このファイルには、全ユーザーに共通の設定を記述する
- ユーザーのホームディレクトリに.bash_profileファイルがあるか確認する。.bash_profileがあれば読み込む
- .bash_profileがない場合、ユーザーのホームディレクトリ.bash_loginファイルがあるか確認する。.bash_loginがあれば読み込む
- .bash_loginがない場合、ユーザーのホームディレクトリに.profileファイルがあるか確認する。.profileがあれば読み込む
したがって、Cが正解です。
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第2問の解答: C
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trは、文字を変換あるいは消去するコマンドです。trコマンドの書式は次のとおりです。
[ ]内は省略可能。<>内は必須
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tr [オプション] <文字列1> [文字列2]
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-d ……文字列1で指定した文字を消去
-s ……指定した文字が繰り返されているとき、1文字に統合 |
例:file01ファイルのLという文字列を削除する
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$ tr -d L < file01
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例:file01ファイル内の英小文字をすべて英大文字に変換したfile02ファイルを作成する
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$ tr a-z A-Z < file01 > file02
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または
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$ tr [:lower:] [:upper:] < file01 > file02
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このように、trコマンドでは、文字クラスを使用することも可能です。したがって、Cが正解です。主な文字クラスは次の表のとおりです。
主な文字クラス
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表記 |
意味 |
[:alnum:] |
英字と数字(a-z、A-Z、0-9) |
[:alpha:] |
英字(a-z、A-Z) |
[:blank:] |
水平方向の空白 |
[:digit:] |
数字(0-9) |
[:lower:] |
英小文字(a-z) |
[:space:] |
水平/垂直方向の空白 |
[:upper:] |
英大文字(A-Z) |
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第3問の解答: C |
2>&1は、標準エラー出力を標準出力にリダイレクトする表記です。「>&」という表記は、左側に書かれたファイルディスクリプタの出力を、右側に書かれたファイルディスクリプタに変更することを表します。2>&1という表記を使用することにより、標準出力と標準エラー出力をともに標準出力に表示することができるようになります。したがって、Cが正解です。
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A. |
標準出力を標準エラー出力にリダイレクトする表記は「1>&2」です。 |
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第4問の解答: D
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killは、指定したプロセスにシグナルを送信するコマンドです。killコマンドの書式は次のとおりです。
[ ]内は省略可能。<>内は必須
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kill [-シグナル名またはシグナル番号] <プロセスID>
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主なシグナル名とシグナル番号
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シグナル名 |
シグナル番号 |
動作 |
HUP |
1 |
再起動 |
INT |
2 |
割り込み(Ctrl+Cキーと同じ) |
KILL |
9 |
強制終了 |
TERM |
15 |
終了(デフォルト) |
TSTP |
18 |
サスペンド(Ctrl+Zキーと同じ) |
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なお、シグナル名またはシグナル番号を付けずにプロセスIDのみを指定してkillコマンドを実行すると、-15(-TERM)が指定されたものとして動作します。
例:プロセスIDが120のプロセスを強制終了する
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$ kill -9 120
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または
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$ kill -KILL 120
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A. |
プロセスIDが9のプロセスにTERMシグナルを送って終了させます。 |
B. |
書式が誤っています。 |
C. |
kill -1と同じ意味で、プロセスを再起動します。 |
D. |
kill -9と同じ意味で、プロセスを強制終了します。正解です。 |
E. |
kill -15と同じ意味で、プロセスを終了します。 |
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書籍紹介 徹底攻略 LPI問題集 Level 1/Release 2
LPI認定試験は、知名度・試験の質ともに優れ、Linux技術者のスキル標準として多くの企業、個人で高く評価され、急成長している資格試験です。本書はその「LPICレベル1 Release 2」資格に対応した問題集です。レベル1取得に必要な「101試験」「102試験」の2つを網羅した2部構成になっており、出題範囲を体系立て整理し、より効率よく、試験に近い形で学習できます。巻末には、実践的な総仕上げ問題を収録。総問題数は502問。これだけの問題数をこなせば、知識が付くこと間違いなし! レベル1試験の合格を目指す人すべての方におすすめです。
発売日:2003.08.04発売
販売価格:2,940円 (税込)
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著者プロフィール
菖蒲 淳司
北海道出身。仕事がきっかけでLinuxに触れて以来、Linuxの可能性や面白さとそれを取り巻く環境に興味を持つ。以来、Linuxワールドにどっぷりと浸り、抜け出せずにいる。趣味はスノーボード、美味しいものの食べ歩き、献血。業界トップクラスの「グルメ」なエンジニアを目指して、日々「食」の勉強を欠かさない。 取得資格:LPICレベル2
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著者プロフィール
南角 栄一郎
東京都出身。自前で安価に本格サーバ構築が実現できるLinuxの存在を知り、勉強していくにつれて楽しさを覚えていく。Linuxコミュニティの熱さと暖かさを肌に感じ、Linuxへの興味は増す一方である。趣味はドライブ、プロレス観戦、原石集め。日々の切磋琢磨によって、集めた原石やLinuxのスキルを磨きながら輝ける日を目指す。 取得資格:LPICレベル2、初級システムアドミニストレータ
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編者プロフィール
株式会社ソキウス・ジャパン
クォリティ・メディア・カンパニーを標榜する出版社。2001年11月設立。2002年10月より株式会社インプレスと協業し、これまで30冊近い「徹底攻略問題集」を編纂する。また、自社で月刊「オープン・エンタープライズ・マガジン」を発行、発売している。
http://www.sociusjapan.co.jp/
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INDEX |
第3回:GNUとUNIXコマンド |
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問題
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解答
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