|
|
前のページ 1 2
|
|
解答
|
1ページ目の問題の解答を掲載します。解答には、問題の正解やその理由だけでなく、用語や重要事項などが詳しく解説されています。
|
第1問の解答: C
|
smb.confファイルの構文が正しいかどうかをチェックするには、testparmコマンドを使用します。したがって、Cが正解です。
以下は、testparmコマンドの実行例です。この例では、smb.confファイルに構文エラーは発見されていません。
smb.confファイルの構文をチェックする
|
$ testparm
Load smb config files from /etc/samba/smb.conf
Processing section "[homes]"
Processing section "[printers]"
Loaded services file OK.
Press enter to see a dump of your service definitions
……省略……
|
|
A. |
checksmbというコマンドはありません。 |
B. |
/etc/rc.d/init.d/smb statusは、smbdとnmbdの状態を表示します。 |
D. |
dmesgは、システム起動時のカーネルメッセージを表示するコマンドです。 |
E. |
smbスクリプトにchkconfigというオプションはありません(Apacheのapachectlスクリプトではchkconfigオプションでhttpd.confファイルの構文をチェックできます)。 |
|
|
第2問の解答: B
|
マスターブラウザとは、Windowsのネットワークコンピュータでブラウジングしたときに表示される情報を集中的に扱うホストのことです。どのホストがマスターブラウザになるかは、OSの種類によって優先度が異なります。たとえば、Windows 98とWindows 2000 Professional、Windows 2000 Serverが同一ネットワーク内にある場合であれば、通常はWindows 2000 Serverがマスターブラウザになります。
Sambaサーバを優先的にマスターブラウザにするには、smb.confファイルにおける「os level」の値を変更し、任意の優先度を設定します。ファイル共有サービスがインストールされているWindows 95/98はOSレベル1、ドメインコントローラ以外のWindows NT/2000はOSレベル16、WindowsドメインコントローラはOSレベル32に相当します。そのため、OSレベルを33以上に設定すれば(一般的には65が使用されます)、Windowsドメインコントローラより優先度が高くなり、Sambaサーバを優先的にマスターブラウザにすることができます。したがって、Bが正解です。なお、マスターブラウザにするには、「local master = yes」という設定も必要です。
|
A. |
「browse master」という設定項目はありません。 |
C. |
「browseable」では、ネットワークコンピュータに表示するかどうかを指定します。 |
D. |
「wins server」では、WINSサーバを指定します。 |
E. |
「os level = 0」とすると、マスターブラウザにはなりません。 |
|
|
第3問の解答: D
|
NFSサーバで公開しているディレクトリにrootユーザー権限でアクセスできるようにすることは、セキュリティ上好ましくありません。そのため、クライアント側のrootユーザーの扱いを、/etc/exportsファイルのマウントオプションによって指定できるようになっています。
デフォルトでは、root_squash(C)が指定された状態であり、クライアントからrootユーザーでアクセスしても、nfsnobodyなどのユーザーにマッピングされます。一方、no_root_squash(D)を指定すると、この制限が解除されます。つまり、rootユーザー権限でNFSファイルシステムを扱うことができます。ただし、rootユーザー権限での使用を許可することはセキュリティホールになりかねないので、no_root_squashは信頼できるホストだけに適用するべきです。また、all_squash(B)を指定すると、rootだけでなくすべてのユーザーがnfsnobodyなどのユーザーにマッピングされます。なお、permit_root_ok(A)やroot_access_enable(E)といったオプションはありません。
|
第4問の解答: B
|
mountコマンドでNFSファイルシステムをマウントするための書式は次のとおりです。
[ ]内は省略可能。< >内は必須
|
mount [-t nfs] <NFSサーバ名>:<エクスポートディレクトリ> <マウントポイント>
|
|
これらの情報が正しい書式で記述されているBが正解です。
|
第5問の解答: B
|
NFSでは、クライアント上でのUIDおよびGIDがサーバ上でも利用されます。つまり、クライアントとサーバの間でUID/GIDの同期が取れていなければ、NFSサーバ上では別ユーザーとなってしまいかねません。これは、セキュリティ的にも問題です。そのため、クライアントとサーバでは同じUID/GIDとなるようにすべきです。したがって、Bが正解です。
なお、NIS(Network Information System)を使うと、このようなユーザー情報を統合的に扱うことができます。
|
前のページ 1 2
|
書籍紹介 徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応
本書は、LPI認定試験レベル2の合格を目指す方を対象とした問題集です。LinuxとLPI認定資格の研究を長年続けてきた著者が、受験者が試験範囲を効率よく学習を進めることができ、かつ確実に実力が付くことを第一に考え、執筆しています。試験範囲の「201試験(Linux応用管理)」と「202試験(Linuxネットワーク管理)」について300問以上の問題を収録し、実際の試験に近い形式で網羅しているので、問題を解くごとに合格レベルの実力が身に付きます。解説を読めば、Linuxとネットワークに関する知識や、用語と重要項目の理解度もますます深まります! Linuxエンジニアを目指す、すべての方におすすめです。
発売日:2003.09.30発売
販売価格:3,150円 (税込)
|
|
|
著者プロフィール
株式会社クロノス 中島 能和
株式会社クロノス常務取締役。LPI認定試験対策メールマガジンの発行や各種セミナーを通じて、LPI認定試験の啓蒙活動を行っている。
|
|
編者プロフィール
株式会社ソキウス・ジャパン
クォリティ・メディア・カンパニーを標榜する出版社。2001年11月設立。2002年10月より株式会社インプレスと協業し、これまで30冊近い「徹底攻略問題集」を編纂する。また、自社で月刊「オープン・エンタープライズ・マガジン」を発行、発売している。
http://www.sociusjapan.co.jp/
|
|
|
INDEX |
第4回:ファイル共有サービス |
|
問題
|
|
解答
|
|