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RHCE受験体験記
第1回:赤い帽子の誘惑
著者:
シンクイット 三野 崇文
2005/12/13
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1日目(10月24日)
ここからは1日ごとに出来事を追っていきたいと思います。
JR水道橋駅東口を降りて左折し、橋を渡ってすぐに左に曲がります。そのまま直進すると、ちょうど東京ドームホテルの向かいあたりにレッドハットの赤い看板が目立つ日本生命水道橋ビルがあります。
図1:水道橋トレーニング
センター
ビルの6階がレッドハットの水道橋トレーニングセンターで講習の会場になります。いくつかの部屋がありRHCEの他にもLinux基本コースやRHCT(Red Hat Certified Technician)などの講習も同時に行われます。
初日ということもあり、張り切って講習開始20分前の9時10分に会場に入りましたが、まだ誰もいませんでした。筆者が一番早かったので、講師の方とスクリーンが見やすい席を確保することができました。いざ座ろうと机に目をやると、赤いものが目に映りました。
図2:トレーニングキット
講習テキスト
Red Hat Enterprise Linux Version 4 ES(30日間のRed Hat Networkトライアルサブスクリプション付き)
赤いキャップ("Red Hat"ロゴ入り。っておいおい…)
表1:トレーニングキット
さすがに9時20分頃になるとだんだんと他の受講生も着席しはじめて、開始時刻の9時30分には講師の方が入室してきました。
今回の受講生は4人で、講習のはじめに各自の自己紹介がありましたが、いずれもLinuxを含めUNIXクローンOSの業務経験がある方のようでした。
講習のテキストは2cm程の厚さで、中身を確認すると以下のような構成になっていました。
1日目
ユニット1
ハードウェア、デバイス設定、インストール
ユニット2
ブートプロセス
ユニット3
Linuxファイルシステム管理
ユニット4
RPMによるソフトウェアの管理
2日目
ユニット5
ユーザ管理
ユニット6
システム管理ツール
ユニット7
カーネルサービスと設定
3日目
ユニット8
HTTPサービス
ユニット9
ネットワークファイル共有サービス
ユニット10
DNS
ユニット11
電子メール
4日目
ユニット12
xinetd、OpenSSH、DHCP
ユニット13
X Window System
ユニット14
サービスセキュリティ
ユニット15
トラブルシューティング
表2:講習内容
各々のユニット(章)で解説があり、ユニットの最後で演習を行うという構成です。
筆者のLinuxスキル
次回から実際の講習について紹介しますが、その前に筆者のLinuxスキルについて紹介します。「自分のスキルで講習の理解はどのくらいできるのであろうか」「もっとスキルを積んでから受講したほうがよいのではないか」と思っているエンジニアの皆さんの目安となれば幸いです。
筆者はC言語のプログラマをやっていた時期があり、Solarisでの開発経験が多かったためviはそこそこ使えます。また前職ではLinuxのサポート業務を行っていたこともあって、Linuxの初歩的な知識はあり、簡単なサーバ構築を行うことはできます。
資格としてはLPICのLevel1と201を保有しています。2005年12月現在、Red HatのWebサイト(
http://www.jp.redhat.com/training/camp_assess.html
)でLinuxスキルチェックを行うことができますが、私の得点は次の通りです。
「RH033 基本コース向け」が33point
「RH133 システム管理コース向け」が36point
「RH253 ネットワークサーバ構築およびセキュリティ管理コース」が17point
表4:Linuxスキルチェック
次回予告
今回はRHCEの概要の紹介で終わってしまいましたが、次回はいよいよ実際の講習について紹介します。講習の内容がどのように実施されるのかなどについてはみなさんも興味があるのではないでしょうか。ご期待ください。
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著者プロフィール
株式会社シンクイット 三野 崇文
C言語のプログラマ、ネットワークエンジニアの経験を経て、シンクイットにて現職。プログラマ時代にアキアのノートPCにTurbolinuxをインストールして、ノートPCでUNIXクローンのOSが動くことに感動。前職でLinuxのサポートプロジェクトに参加したことにより、一時冷めていたLinux熱が再燃。それがきっかけで転職し、現在に至る。
INDEX
第1回:赤い帽子の誘惑
閑散期の黄昏
RHCE向けプログラム
1日目(10月24日)