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土日でPHPの達人になる! ThinkITのPHP特集をおさらいしよう |
まずはPHPの基礎を知るのが達人への第一歩
更新日:2007/5/25
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PHP開発の根幹を知る
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PHPの基礎がわかったところで、そう簡単には達人にはなれない。PHPの開発を効率的に行うには、フレームワークやエンジンなどの知識を習得しなければならない。こういったテーマは、プロジェクトマネージャクラスの人は、常に頭を抱えている問題でもある。
しかしPHPには、「Zend Engine」というPHPの高速性を支えている重要なモジュールが用意されている。これをうまく使うことで、より優れたWebアプリケーションを実現することができるのだ。
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PHPの根幹Zend Engine
第1回:意外と知らないZend Engine
著者:ゼンド・ジャパン 佐藤 栄一
この記事ではZend Engineの成り立ちから、どのようにPHPのコードが実行されているのかなど、特長を紹介している。そのなかで注目するのはこの部分だ。
PHP 3とPHP 4では翻訳と実行方法に大きな差があります。その差はZend Engineの有無によるものです。
Zend Engineを搭載したPHP 4以降は、PHPコードをファイル単位で翻訳してから実行するため、ロジックの複雑さに関係なく翻訳処理時間が少なくなります。このため、Zend Engineの搭載によって、非常に高速でPHPコードを実行できます。
この文章を読むだけでも、PHP開発にZend Engineが使われる理由がわかるだろう。もしあなたが複数名のエンジニアをマネジメントする立場だとしよう。彼らのスキルも様々で、しかし最終ゴールを目指して開発を進めるのであれば、あなたが最適な環境やツール群を提示し、適切な道を進ませていかなければならないのだ。
そのようなとき、全世界で2,000万を超えるところで使われているZend Engineの姿を知り、活用する方法を取得することが、達人への近道の1つなのである。
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コストを考え、実際の利用現場を知ることが求められる
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このように、Webアプリケーション開発で注目を集めているPHPだが、本当に万能な開発ツールなのだろうか。時代とともに、開発の現場では用いられる言語が変化している。この変化で現場の開発者の負荷は減ったのか、効率は上がってきたのだろうか。低コストで高収益を追求しなければならない経営者層には常に考えなければならないテーマである。
現実を改めて提唱しているのが、この連載記事である。
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PHP開発プロジェクトの夢と現実
第1回:今だからこその「PHPのすすめ」
著者:オープンソース・ジャパン 須藤 克彦
様々なところで一般的に「PHPは習得しやすい」といわれていることはご存知だろう。しかし、いくら習得しやすい言語であっても、開発に取り掛かる前の仕様策定などは、まったく変わっていなかったりする。話題の言語を使えば開発すべてが改善されるというのは、まったく嘘なのだろうか。
少し落ち着いて考えてみると、顧客の要求を聞き、システムを設計し、それをプログラムし、テストして、そして運用管理をする、という開発プロセスそのものは、あまり変わっていないことに気がつきます。
道具立てや、コンピュータそのものの性能・機能、使い方も大きく変わりました。さらに便利なツールは生産性を高め、ひいては収益性をも改善しました。システム設計者もプログラマもその恩恵を受けました。
実際には、性能や生産性が高まった分、顧客からの要求も高くなりました。むしろ生産性の高まりよりも顧客からの要求のレベルアップは著しく、開発者サイドは単純に「楽になった」とはいえない状況があります。
PHPもプログラミング言語の1つでしかありません。生産性向上や収益性の改善をもたらしてくれることに期待はできますが、それ以上の、つまり本質的なビジネスモデルに変革をもたらしてくれる可能性はあるのでしょうか。
このように著者は警鐘を語っている。そしてさらに、現在のオープンソースが主流になりつつある状況において、開発者側の視点から、あまり話題となっていなかったPHP開発の「光」と「影」について解説している。しかし、最後に著者はこのようにいう。
「PHPのすすめ」をいう時がきました。
ここまであえて触れませんでしたが、毎日のように発表されているオープンソースソフトウェアの多くが、PHPによって開発されています。代表的なCMSやSNSも、PHPで書かれているものが数多くあります。
設計・分析、そして改造するための技術や能力は、プログラミング言語とは関係ありません。しかし、最近のオープンソースソフトウェアの多くがPHPで書かれているのです。PHPで書かれたオープンソースソフトウェアに対して分析力を発揮するためには、PHPを理解できなければなりません。
オープンソースビジネスを強力に推進するためにはPHP技術こそが不可欠なのです。
技術だけですべてを変えることは難しくても、道を切り開くための可能性を持っているのだ。この回では、大きく変化を遂げつつある開発環境において、PHPが果たす将来の可能性をまとめている。
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本当にPHPで作られたものは実用になっているのか
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さらにプロジェクトにPHPの導入を考えるとしよう。そうなると、「実際にPHPを使うと、どのようなことができるのだろうか」が気になるはずだ。今回の特集では、実際に稼動しているPHPによる構築事例を紹介している。
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実例から学ぶPHP活用術
第1回:高速バス座席予約システム
著者:ゼンド・ジャパン 佐藤 栄一
この記事では、福島のさくら観光という会社で高速バスの座席予約システムをPHPによるアプリケーションとインターネットを利用して運用しているという。開発環境や利用言語といった側面だけで情報を仕入れてしまうと、それを使ったときにどのようなものが作れるのか、具体的な姿を思い浮かべにくい。しかし具体的な事例という形で画面や構築図を視覚的にみることができれば、実用性は明らかだ。
実際にPHPによる構築のメリットとして、筆者は下記のようなことを述べている。
PHPによるWebシステムでは、より柔軟に今回紹介したような機能追加を実施できるので、小回りの効いたシステム改善が行える点が大きなメリットといえるでしょう。
利用者が語るPHP導入の利点というメッセージは、開発者のみならず、企業側にとっても価値のあるものであるだろう。
今回のPHP特集では、多方面でPHPの概要や利点を説明している。
PHP達人への道のりは遠く険しいものだ。しかし先を照らす光や案内をする道しるべがあってこそ、困難な道のりも征服することができる。今週ThinkITで公開されたPHP特集は、険しいPHPの山を征服するための第一歩であるといえるだろう。
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