近年、Rubyを使って作成されたWebアプリケーションフレームワークRuby on Railsが注目を集めている。
ここでは、Ruby on Railsのメリットや実際のアプリケーション開発のノウハウまでを解説した連載記事に加え、Javaフレームワークとの比較記事やCMS「Rubricks」についての解説記事も紹介する。Ruby on Railsの魅力にぜひ触れてみてほしい。
Ruby on Rails入門
第1回:Railsが注目されている理由
著者:アスタリクス 大西 正太
はじめに
ここ最近Ruby on Rails(以下、Rails)というWebアプリケーションのフレームワークが注目を浴びています。ではRailsが注目される理由とはなんでしょうか。本連載では「Railsとは何か」から解説し、Railsを実際に動かしながら基本を押さえ、注目される理由を明らかにしていきます。
Railsとは
RailsはDevid Heinemeier Hansson氏(以下、Hansson氏)が中心となって作成を続けているRuby製のオープンソースWebアプリケーションフレームワークです。まずはその概要について少し探ってみましょう。
Railsのメリット
ここからはもう少し突っ込んでRailsで得られるメリットを具体的に見てみましょう。
より開発現場への直接的なメリットであることを確かめるために品質・コスト・納期の観点を織り交ぜて説明します。
徹底比較!!Ruby on Rails vs Javaフレームワーク
第1回:O/Rマッピング
著者:アスタリクス 大西 正太
はじめに
本連載では今話題のフレームワーク「Ruby on Rails(以下、Rails)」と現在Webアプリケーション開発で主流であるJavaのフレームワーク群を比較していきます。比較軸については、開発に関する事項(生産性やメンテナンス性など)を中心に解説していきます。
取り上げるO/Rマッピングフレームワーク
O/Rマッピングとは、オブジェクトとRDBのテーブルをマッピングすることをいいます。O/Rマッピングフレームワークはオブジェクト指向とRDBの仲介人となることで、アプリケーションの開発生産性を向上させます。
Railsからは同梱の「ActiveRecord」というO/Rマッピングのコンポーネントを取り上げます。対してJavaのO/Rマッピングとしては、もっとも知名度が高いと考えられる「Hibernate」と、Javaの正式仕様として策定された「Java Persistence API(以下、JPA)」を取り上げます。
アーキテクチャの比較
まず各製品を用いた場合のソフトウェアアーキテクチャを比較していきましょう。もちろん各製品とも単なる1つのソフトウェアですので、カスタマイズすれば様々なアーキテクチャに対応が可能です。しかし、ここでは各製品が想定しているアーキテクチャを取り扱っていきます。
Rubricksではじめる簡単・お手軽コミュニティポータル
第1回:Railsで構築されたオープンソースCMS「Rubricks」
著者:アスタリクス 大西 正太
CMSについて
本連載では今話題のフレームワークRuby on Rails(以下、Rails)上に構築されたCMS(Contents Management System)である「Rubricks」を取り上げます。第1回の今回はRubricksの概要について解説します。
Rubricksは広義のCMSにカテゴライズされる「コミュニティポータル管理ツール」です。BBSやニュース、RSSといったコンポーネントがあらかじめ用意されており、それらを組み合わせることでコミュニティポータルサイトが構築できます。
例えば、家族・友達同士の連絡やスケジュール調整を行えるサイトをすぐに構築したいというケースに利用できます。さらに権限管理にも対応しているため、企業ユースでナレッジポータル的なサイトを迅速に構築し、社内の情報共有をはかるといった用途にも利用できるでしょう。
Rubricksでのサイト構築は原則的にプログラムを行う必要はありません。したがってプログラミング技術や知識を取得するといった負担が軽減できます。また、サイト全体を統合的に管理できるため、ページ構成や権限管理、デザインの統一化など、継続的な運用に関わる作業負荷も減らすことができます。
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