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はじめてのサーバサイドJava
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第2回:JSP&サーブレットの基本環境設定(前編)

著者:山田 祥寛   2006/4/14
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JSP&サーブレット動作に必要な環境

   JSP&サーブレットアプリケーションを動作させるために、今回の連載では下記にあげるソフトウェアを使用することにします。初心者の方は、この図と照らし合わせながら、それぞれのソフトウェアがどのような役割を担っているのか確認してみてください。
JSP&サーブレットアプリケーションの実行環境
図1:JSP&サーブレットアプリケーションの実行環境
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


1:Java2 Platform, Standard Edition

   Java2 Platform, Standard Edition(J2SE)は、Javaの基本開発環境です。Javaアプリケーションの動作に必要なJava仮想マシン(Virtual Machine)やコンパイラ(javac)、デバッガ(jdb)、ドキュメント生成ツール(javadoc)など、基本的な開発/実行ツールを備えています。JSP&サーブレットもまた、サーバサイドで動作するJavaアプリケーションですので、まずはこのJ2SEをインストールしておく必要があります。


2:JSP&サーブレットコンテナ

   J2SEは、あくまで一般的なJavaアプリケーションが動作するための基本環境です。それ単体ではJSP&サーブレットを動作させることはできません。JSP&サーブレットを動作させるには、専用の実行エンジン(コンテナ)が必要となります。

   JSP&サーブレットコンテナには様々な製品がありますが、本稿ではオープンソースで提供されており、かつ幅広いユーザ層に定評があるTomcatを採用することにします(注1)。TomcatはJSP&サーブレット仕様のリファレンス実装として、仕様の策定元であるJCP(Java Community Process)が公式に認定しているソフトウェアなので、ここで得た知識はそのまま他のコンテナでも活用することができます。

※注1:
Tomcatはバージョンによって利用可能なJSP&サーブレットのバージョンが異なりますので注意してください。最新のJSP 2.0&サーブレット 2.4を利用するには、Tomcat 5.xが必要です。


3:Webサーバ

   先ほども説明したように、サーバサイドアプリケーションを動作するためには、クライアントからのリクエスト(要求)を受け取り、処理結果を応答する「Webサーバ」が必須です。

   TomcatもWebサーバの機能を備えていますが、「静的なコンテンツの処理が低速である」「Webサーバとしての設定パラメータが少ない」などの欠点があるため、開発/テスト用と考えてください。したがって実運用では、TomcatはJSP&サーブレットを動作する実行エンジンとしての利用に留め、Webサーバとしての役割は専用のWebサーバに委ねることを強くお勧めします。

   つまりクライアントとの対話(通信)はWebサーバが、動的なJSP&サーブレットの処理はJSP&サーブレットコンテナが、それぞれ分業するというわけです。

   Webサーバには、オープンソースソフトウェアであるApacheやWindows標準のサービスであるIIS(Internet Information Services)などが有名です。本稿では世界的にシェアも高く、安定性やパフォーマンスにも優れたApacheを採用することにします。


4:コネクタ

   TomcatとApacheとの連携を制御するための「コネクタ」機能を提供するのがmod_jkです。Tomcat/Apache連携を行う場合には必要となります。Apache/Tomcat用のコネクタにはmod_jservやmod_webapps、mod_jk2など様々な種類が存在しますが、現時点で利用できるのはmod_jkです。

   mod_jkのダウンロードページからは、mod_jk2のダウンロードも可能ですが、mod_jk2は現在、非推奨の扱いとなっていますので、くれぐれも間違えないようにしてください。

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書籍紹介
まるごとサーバサイドJava! Vol.1
まるごとサーバサイドJava! Vol.1 〜初心者からプロまですべての開発者に贈る〜サーバサイドJavaのすべてをまるごと紹介
サーバサイドで実行されるシステム環境Java EEを取り巻く環境は一大変革を遂げようとしています。J2EE時代のEJB(Enterprise Java Beans)からPOJO(Plain Old Java Object)へ、オブジェクト指向からアスペクト指向へ。Sun Microsystems外から発生した新しい流れは本家Java EE 5へ取り入れられる予定です。本書はこうしたJavaの新潮流を余すことなくお伝えします。

発売日:2006/09/01
定価:\2,415(本体 \2,300+税)
WINGSプロジェクト  山田 祥寛
著者プロフィール
有限会社WINGSプロジェクト   山田 祥寛
Microsoft MVP for ASP/ASP.NET。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト(http://www.wings.msn.to/)」の代表。主な著書に「10日でおぼえる入門教室シリーズ(Jakarta・JSP/サーブレット・PHP・XML)」(以上、翔泳社)、「書き込み式 SQLのドリル」(ソシム)など。最近ではIT関連技術の取材、講演まで広くを手がける毎日。

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INDEX
第2回:JSP&サーブレットの基本環境設定(前編)
JSP&サーブレット動作に必要な環境
  5:データベースサーバ
はじめてのサーバサイドJava
第1回 Are you ready for Server Java ?
第2回 JSP&サーブレットの基本環境設定(前編)
第3回 JSP&サーブレットの基本環境設定(後編)
第4回 Windows/Linux共通の基本環境の設定
第5回 JSP&サーブレット〜JSP基本編〜
第6回 リクエストデータの利用(前編)
第7回 リクエストデータの利用(後編)
第8回 Cookieとセッション情報
第9回 データベースとの連携(前編)
第10回 データベースとの連携(後編)
第11回 デプロイメントディスクリプタ活用術(前編)
第12回 デプロイメントディスクリプタ活用術(後編)