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キーパーソンインタビュー
> Curl Special Interview
株式会社カール
取締役 営業・技術担当 古賀 実
1985年明治大学工学部卒業。1987年住商コンピュ−タ−サ−ビス(現住商情報システム)入社。2004年より株式会社カール取締役。
Curl, Inc.
バイスプレジデント、ソリューショングループ
スティーブン・アダムズ氏
Dr. スティーブン・アダムズは、UK、EU、USにてコンピュータコンサルタントに従事、93年にメッセージ指向型ミドルウェア専門の企業を創設。2000年よりCurl, Inc.。英リバプール大学で数理物理学を専攻、英ロンドン大学にて天文学の博士号を取得。
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リッチクライアント技術として柔軟なアプリケーションが開発可能な「Curl」が、バージョン5へと進化したと同時に「Curl/Pro」と名称を変更した。この変更に込められた意味とこれからの戦略について株式会社カールの取締役 古賀 実氏にお話を伺った。
— 現状のWebシステムについてどうお考えですか
古賀氏
:依然としてクライアントサ−バからWeb化への移行期にあり、中でもリッチクライアントを前提としたRFP案件が増えています。リッチクライアントへの認知が進み、適した業務へは積極的に採用を検討する環境になってきたと考えています。
— リッチクライアントについてどうお考えですか
アダムズ氏
: リッチクライアントという言葉は知っていても、何ができるかということが知られていないと考えています。テクノロジの面では先に進んでいるにも関わらず、それを知る人は一握りで、アプリケーションとしてどのようなものを作っていいのか、作れるのかがはっきりしていませんでした。
Googleで「Google Map」みたいなものが登場してはじめてこういうこともできるのだとイメージされるようになります。そこでユーザの要求が拡張していくわけですね。しかし今リッチクライアントでできていることの多くは、5年前のCurlでも実現できることでした。「リッチクライアント」といわれるアプリケーションでも、サーバとクライアントの側でどのくらいの割合で処理を行っているかは様々です。
Curlとしては本当のリッチクライアントはほとんどの処理をクライアント側で行うものだと考えています。しかし現在の状況は多くの処理をサーバ側で行うちょっとだけリッチクライアント化したものが「リッチクライアント」と呼ばれています。まだ本当のリッチクライアントとそうでないものの区別ができていない状態だといえるでしょう。
— リッチクライアントの中でも、Curlはどのような位置づけだと考えていますか
アダムズ氏
:ある意味で「リッチャークライアント」だと考えています。先ほどサーバとクライアントの処理の割合についてお話しましたが、Curlはこの割合を自由に設定できます。ちょっとだけリッチなクライアントでも本当のリッチクライアントでも、どちらも構築できる幅を持った製品です。
ユーザの要求に合わせて他のアプリケーションやサーバとのリンクを自由に設定できるという点で差別化できますし、究極的にはCurlでなければできないというアプリケーションを作成できるといえるでしょう。
— 他のリッチクライアント製品との違いは何ですか
古賀氏
:まず1つは米国を中心として多くの特許を取得している点です。10年以上に亘る技術の集積として、4,000を超えるAPIを提供している事も特筆すべき点です。業務系システムの構築においては最も適したリッチクライアント技術と自負しています。
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