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事例編〜Web 2.0サービスの中を見せます
第3回:Backend Evolution(前編)
著者:
はてな 伊藤 直也
2006/10/23
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Backend Evolution
ここから、はてなブックマークのシステムが、サービスリリース当時からどのように変化していったかを述べつつ、サーバーの増設という視点で要所の解説をしていきます。
はてなブックマークがオープンした当初は、利用していたサーバーは3台でした。それぞれの用途は、
リバースproxy(Apache)
アプリケーションサーバー(Apache + mod_perl)
データベース(MySQL)
となっており、3層のシステム構成を取っていました。サーバー台数が増えた今も、基本となるこの3層構造は同じくです。
リバースproxyとは
リバースproxyについて簡単に解説しておきましょう(図2)。
図2:リバースproxy
トラフィックがそれほど多くないWebアプリケーションでは、特にアプリケーションサーバーと別にWebサーバーを用意することはしなくてもリクエストは問題なくさばくことができるでしょう。
1つのハードウェアに1つのWebサーバーをインストールして、そのWebサーバーにmod_perlを組み込み、Perlアプリケーションを実行させます。また、画像やスタイルシートなどのスタティックなファイルもそのWebサーバーが直接クライアントに返します。
しかし、ある程度以上の高トラフィックのサイトになってくると事情が違ってきます。
Webサーバーのメモリ使用率
KeepAlive
あたりが問題の原因になります。
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著者プロフィール
株式会社はてな 伊藤 直也
取締役最高技術責任者
ブログサービスやソーシャルブックマークなど、はてなの各種サービスの企画、開発を行う。著書に「BlogHacks」(オライリージャパン刊)。「続・初めてのPerl」(オライリージャパン)、「Perl救命病棟」(翔泳社刊)では監訳を務めた。
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第3回:Backend Evolution(前編)
Backend Evolution
Webサーバーのメモリ使用率