TOPサーバ構築・運用> Windows Vistaも評価する
仮想化技術 完全攻略ガイド
Virtual Server 2005 R2で次期Windows Server環境を試す

第8回:Windows Vistaの評価
著者:慶應義塾大学環境情報学部(SFC)学部生  小野 雄太郎
2006/11/27
1   2  次のページ
Windows Vistaも評価する

   ここまでは次世代サーバーOSであるLonghorn Serverを取り上げてきましたが、最後にクライアントOSとしてのWindows VistaもVirtual Server上にゲストOSとしてインストールしてみたいと思います。

Vistaのインストール

   ゲストOSとしてVistaをインストールする方法はLonghorn Serverと変わりません。

   Virtual Serverでバーチャルマシンの構成を作成し、今回もTechNet Plus Subscriptionで配布されている「Windows Vista Beta 2(x86)-Build 5384」のインストールCD-ROMを使ってゲストOSをインストールします。バーチャルマシンをオンにしてインストーラが起動したら、ウィザードに従って進めればVistaのインストールが完了します。インストールが終わったら、今回もバーチャルマシン追加機能をインストールしておきます。


Vistaをドメインクライアントにする

   VistaをActive Directoryのドメインクライアントにする方法は、Windows XPなどとほぼ同様です。スタートメニューの「コンピュータ」を右クリックして「プロパティ」を選びます。表示されたシステムのプロパティで、「コンピュータ名、ドメインおよびワークグループの設定」の設定を変更します。Vistaの新機能であるUAC(User Access Control)によるユーザー権限確認を行ったら、コンピュータの設定をワークグループからドメインへ変更します(図40)。

Vistaをドメインに参加させる
図40:Vistaをドメインに参加させる
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


ファイルサーバーにアクセスする

   Vistaをドメインに参加したら、ドメインユーザーとしてログインします。ログオン画面ではローカルユーザーでのログインではなく、「ユーザの切り替え」ボタンをクリックして、「他のユーザ」としてドメインアカウントのユーザー名とパスワードを指定します。すると、ドメインユーザーとしてVistaにログインできます。

   そのあとは、エクスプローラなどでファイルサーバーなどにアクセスすると、ドメインユーザーとしてVirtual Server上に構築した仮想イントラネット環境を利用できます(図41)。

Vistaから仮想ネットワークを利用
図41:Vistaから仮想ネットワークを利用
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

1   2  次のページ


慶應義塾大学環境情報学部(SFC)学部生 小野 雄太郎
著者プロフィール
慶應義塾大学環境情報学部(SFC)学部生   小野 雄太郎
Microsoft MVP for Windows Server - Networking, Jan 2004 - Jan 2007.
1982年生まれ。エンタープライズネットワークやIPv6といったネットワーク技術のほか、Windows Server Systemの設計や運用などを独学で習得。幅広い分野をひとりでカバーする。MCSEをはじめCCDA/CCNAといったベンダー資格も多数保有する。2004年より慶應義塾大学に在籍中。


INDEX
第8回:Windows Vistaの評価
Windows Vistaも評価する
  Virtual Serverを活用しよう