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| 金融分野での新たな取り組みが相次ぐ2007年 | ||||||||
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2007年は様々な業種においてビジネスとITとの関わりが大きく変化する年である。日本版SOX法や2007年問題への対処はもちろんだが、それ以上に各企業にとってIT技術をいかにビジネスに統合していくかが課題となっている。 現在のビジネスは何らかの形でIT技術との接点があり、切り離して考えることは困難である。この点は早い段階でIT化が進められた業種であればなおさらだろう。その中で大きな変化を余儀なくされている業種の1つが金融業界である。 |
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| ドラスティックな変化が求められる金融業界 | ||||||||
金融業界は、システムのオンライン化や様々なシミュレーションの必要性、リスクヘッジの管理など、多くの点でIT技術の利用が進んでいる業種の1つといえる。過去のシステム資産が膨大となり、これまで大規模な改革は難しい面が大きかった。そのような中、2006年7月に発表された三菱東京UFJ銀行でのオープンソースソフトウェア採用のニュースは業界内外にとって大きな衝撃を与えたといえるだろう。しかもオープンソースソフトウェアと国産である2つの点が、これまでにないインパクトをもって、受け止められたのである。 Seasar 2のサポートサービスで知られる電通国際情報サービス(以下、ISID)は、このニュースによってさらに日本の金融業界での存在感をアピールしたといえる。本稿では、このISIDに着目し、2007年の金融業界に求められる技術力や人材について考察する。 |
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| ミッションクリティカルな分野で力を発揮するISID | ||||||||
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三菱東京UFJ銀行におけるSeasar 2の採用事例は「事例として発表された」ことにも1つの意義がある。金融業界で利用されているソフトウェアやソリューションは、これまで明確な製品名や導入先を伴って紹介されるケースが少なく、多くの注目が集まる要因ともなった。 2006年11月15日に行われた「【HP/Red Hat】 Open Source Summit」においては、セミナーの1つの題材として取り上げられ、多くの観客が詰め掛けたことからも、その注目度の高さがうかがえる。
三菱東京UFJ銀行の採用事例に見るオープンソース利用の実際
http://www.thinkit.co.jp/free/news/0611/15/5.html 今回Seasar2が導入されたのはリスク管理システムの分野で、三菱東京UFJ銀行が1999年から行っていたシステム再構成の一環として採用が決定した。オープンソースソフトウェアの導入ということで、その技術力はもちろんだが、有償ソフトウェアと同等のサポート体制が必要とされ、それを提供できるISIDの力が発揮された事例といえるだろう。 ![]() 図1:株式会社電通国際情報サービス 金融ソリューション開発部 リスク管理ソリューショングループ 奥山 聖氏 さらに単に一般的な企業システムに対する技術力だけでなく、ISIDがすでに金融業界で実績を持っていたことも、導入理由の1つであったことは想像に難くない。この優れたフレームワークを提供できたISIDとはどのような企業であるか、インタビューを交えながら紐といていこう。 |
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金融業界は、システムのオンライン化や様々なシミュレーションの必要性、リスクヘッジの管理など、多くの点でIT技術の利用が進んでいる業種の1つといえる。過去のシステム資産が膨大となり、これまで大規模な改革は難しい面が大きかった。