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第2回:簡単に設定できる「Event Wizard」

著者:チェンジビジョン  岩永 寿来、豆蔵  長谷川 裕一
2007/4/16
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イベント処理を簡単に設定できる「Event Wizard」

   今回は「第1回:Nexaweb StudioでHelloWorldを表示させる」で制作した、HelloWorldというメッセージを表示するだけのアプリケーションを発展させ、もう少し機能を加えた画面を作成していく。

   UIが発したイベントに対する処理を簡単に設定できるEvent Wizardを使って、ボタンを押すというイベントが発せられるとラベルの「text」プロパティの値を「HelloWorld」から「こんにちは」に変えるイベント処理を加える。

   それでは、処理を加える方法を解説する。

   まず「Pallet」からボタンを選択して適当な場所に配置し、「text」プロパティの値を「実行」に変更する。その作成したボタンを選択し、コンテキストメニューから「Event Wizard」を選択する(図1)。
EventWizard
図1:EventWizard

   まずEvent Wizardでは、ボタンが押されたときに対するイベント「onCommand」をEventコンボボックスから選択する。

   次にonCommandが発生したときに、呼び出す処理を「Event Handler Setting」から選択する。すでにMCOやServletなどイベントを処理するイベントハンドラを作成している場合は、「Select Existing Handler」や「Specify Handler」から選択するが、今回は新規に作成するため「Create New Hander」を選択する。

   ウィザードを進めていくと、図2のようにイベントハンドラを選択する画面が表示される。今回はClient HandlerのMacroを選択して次へ進む。Macroとは、画面を定義するnxmlファイル内に定義できるコマンドの集まりで、MCOの呼び出しやXUpdateと呼ばれるXMLを更新するコマンドを記述することができる。

イベントハンドラの選択
図2:イベントハンドラの選択
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


UIの定義はNXML

   前述したようにNexawebでは、UIの定義は「NXML」というXML構造で表される。Nexaweb Visual Editorで「Source」タブを選択すれば、UIのXML構造を確認できる(実際にはEvent Wizardの作業中なので見ることはできない)。

   現時点ではindex.nxmlのソースはリスト1のようになっているだろう。

リスト1:index.nxml
<nxml>
  <rootPane>
    <borderLayout/>
    <panel borderPosition="center">
      <freeLayout/>
      <label height="20" text="HelloWorld" width="100" x="189" y="143"/>
      <button height="25" text="実行" width="100" x="192" y="221"/>
    </panel>
  </rootPane>
</nxml>

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株式会社チェンジビジョン 岩永 寿来
著者プロフィール
株式会社チェンジビジョン  岩永 寿来
モデリングツールJUDEを開発しているチェンジビジョンで、ソフトウェア開発プロジェクトの見える化を支援するTRICHORDを開発している。最近は2DやJOGLなど3D技術に興味があり、クールなUIやエフェクトを日々探求している。共著として「Spring入門(技術評論社)」、「Spring2.0入門(技術評論社)」。


株式会社豆蔵 長谷川 裕一
著者プロフィール
株式会社豆蔵  長谷川 裕一
XMLの技術開発やCORBA、EJBを使用したシステム開発などを経て、現在はアジャイル開発プロセスの導入から工学的なソフトウエアプロセスの策定、オープンソースプロダクトに関するコンサルタント、アーキテクトとして常に第一線で活躍。共著として「プログラムの育てかた 現場で使えるリファクタリング(ソフトバンク)」、「Spring入門(技術評論社)」。


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イベント処理を簡単に設定できる「Event Wizard」
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