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実例から学ぶPHP活用術
第1回:高速バス座席予約システム
著者:
ゼンド・ジャパン 佐藤 栄一
2007/5/25
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PHPの活用事例を紹介
本連載では、PHPによるシステム構築事例を紹介し、PHPの真価をみていきます。第1回の今回は、ゼンド・ジャパンが開発に携わったさくら観光(本社:福島県白河市)の高速バス座席予約システムの事例を紹介します。
企業における活用事例
インターネットが大幅に普及した現在において、企業におけるインターネットの利用形態は企業サイトの公開のみならず、eコマースやWeb 2.0など多岐にわたっています。
多くの企業がインターネットを活用しているとはいえ、「企業の業務で本格的に活用している」例はまだまだ少ないのではないのでしょうか。
さくら観光では、運行する高速バスの座席予約システムをPHPによるアプリケーションとインターネットを利用して運用しています。今回は企業のPHPの活用事例としてどのようなものなのか紹介します。
さくら観光の事業内容
さくら観光は、国内バス旅行を主力商品とし、関連会社の桜交通と共に両輪の活動しています。南湖自動車学校、南湖建設機械講習所といった関連会社もあります。
図1:さくら観光Top画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
さくら観光|格安高速バス予約
http://www.489.fm/
さくら観光では次のような路線の高速バスを運行しています。
便名
運行区間
東京シティーライナー
福島・郡山-東京
東京シティーライナー夜行
福島・郡山・須賀川・白河-新宿・東京・TDR(夜行)
白虎ライナー
会津-東京
仙台ライナー
仙台-新宿
表1:さくら観光が運行している高速バス路線(2007年5月現在)
今回紹介する座席予約システムは、これらの高速バスの座席を予約するシステムです。
システム構成
座席予約システムは、LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)構成で構築されたアプリケーションで、サーバはインターネットサービスプロバイダが提供するレンタルサーバ上で稼動しています。
図2:座席予約システム システム環境
このシステムでは座席の予約だけでなく、決裁サービス会社と結合して決済処理機能も実装しています。さらに決裁と合わせて、利用に応じたポイントのシステムを備えており、利用者の利便性を高めているのも特徴です。もちろん、それら一連の処理を管理するためのバックオフィス機能も搭載されています。
図3:座席予約システム システム概要
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著者プロフィール
ゼンド・ジャパン株式会社 取締役 佐藤 栄一
ZendプロダクトおよびMySQLプロダクトを担当。ゼンド・ジャパン株式会社は、PHPのコア技術者が設立したイスラエルZend Technologiesと提携関係にあり、Zendプロダクトの国内総代理店です。ZendプロダクトをベースとしたXAMPによるシステム構築を推進しています。
INDEX
第1回:高速バス座席予約システム
PHPの活用事例を紹介
座席予約システムの画面紹介
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