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プロジェクト管理ツールProjectKeeperを試そう!
第2回:円滑なプロジェクト管理を実現する手順
著者:
サイオステクノロジー 與倉 和明
2007/9/5
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プロジェクト管理とプロジェクトマネージメントの違い
「
第1回:プロジェクト管理とプロジェクトマネジメントの違い?
」ではProjectKeeperの概要を中心に説明を行いました。今回はProjectKeeperを活用して円滑なプロジェクト管理手法を理解する前に、まず本連載において「プロジェクト管理とプロジェクトマネージメントの考え方の違い」の定義をもう少し明確にしたいと思います。
プロジェクト管理の世界では、「プロジェクト管理」と「プロジェクトマネージメント」に対する違いは明確に定義されているわけではありません。
そこでProjectKeeperを開発する際、私の考える実際のソフトウェア開発の現場に近い所での「マネージメント」の意味合いを以下のように考えて進めました。現場のプロジェクトマネージャーが行っている作業は「プロジェクトの問題解決する」「プロジェクトの無駄を省き回していく」であり、「プロジェクトを管理する」「プロジェクトを整理する」は先にあげた2つの行動を起こすきっかけであると考えました。プロジェクトの現状を把握することが、「プロジェクトに対して何かを行う」「プロジェクトを回していく」ために必要となります。
「現状把握」→「問題解決など」をサイクル化し、それをマネージメントできないか、ということをProjectKeeperで実現したいと考えています。
ProjectKeeperはプロジェクトマネージメントを行っている皆さんが「プロジェクトの問題解決する」「プロジェクトの無駄を省き回していく」という行動を取るための補助ツールとして利用していただきたいと考えています。
例からProjectKeeperの使い方を理解する
さて今回の内容ですが、仮想のプロジェクトを例にしながらProjectKeeperの使い方を説明してみたいと思います。このプロジェクトはシステム開発会社が請け負う受託システム開発です。なお今回、連載内で取り上げているProjectKeeperは現在開発中のものなので、皆さんがダウンロードしているものとは少し違う場合がありますが、ご容赦下さい。
A社のプロジェクトマネージャーは、B社から開発依頼を受けた「アンケート集計システム」をProjectKeeperでマネージメントしようとしています。
このプロジェクトはわずか2ヶ月で納品しなければいけない短期間のプロジェクトです。プロジェクトマネージャーは早速プロジェクト発足に従い、自部署のメンバーからプロジェクトリーダー、メンバー1、メンバー2を選びました。合計4人のプロジェクトチームの発足です。
図1:プロジェクト体制
それぞれの役割を下記のように取り決めします。
メンバー
役割
プロジェクト
マネージャー
作業タスクの割振り、作業進捗管理及び報告、顧客折衝など
プロジェクト
リーダー
作業指示、システム設計全般、メンバーからのホウレンソウ窓口、結合テストなど
メンバー1
データベースやアプリケーションの実装及び単体テストなど
メンバー2
インストールやトレーニング、アプリケーションの実装など
表1:それぞれの役割
ただし、期間の短いプロジェクトなので刻々と作業ボリュームが変わるのは目に見えています。
そこで、このプロジェクトを進めるために各メンバーが行う作業を基に、ProjectKeeperを使った管理の方法を順を追って説明していきましょう。
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著者プロフィール
サイオステクノロジー株式会社 與倉 和明
システムインテグレーション事業部 ビジネスソリューション部長
重電機メーカー入社後、ソフトウェア開発の魅力に取り付かれ、SIer、コンサルティング会社などを経て、テンアートニ(現サイオステクノロジー)入社。システムコンサル〜開発まで全般をこなす。現在はSIOS Applicationブランドを立ち上げ、開発責任者としてアプリケーションビジネスを展開している。
INDEX
第2回:円滑なプロジェクト管理を実現する手順
プロジェクト管理とプロジェクトマネージメントの違い
STEP1:プロジェクトマネージャーがプロジェクトを登録
STEP7:進捗状況を入力した結果