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Biz/Browserで経営の効率化を実現する |
第2回:Biz/Browserの運用事例
著者:アクシスソフト 永井 一美 2005/10/5
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「Biz/Browser」の事例紹介
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前回はリッチクライアントであるBiz/Browserの生まれと理念の説明、そして開発ツールBiz/Designerを使った簡単な画面作成を紹介しました。
Biz/Browserは「業務系Webシステムのフロントとしてエンドユーザの生産性を高め、オープン環境差や環境の変化/変遷を吸収し安定稼動を恒久的に提供すること」を使命と考えています。
2005年3月末時点で35万クライアントが稼動しています。大手企業の事例(東京海上日動火災保険様、ヤマト運輸様、大成建設様、太平洋セメント様、イトーキ様など)も多いですが、今回は技術的な観点にポイントを置き説明のできるシステムを紹介します。Webでの業務システムを構築する際の参考になるのではないでしょうか。
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株式会社D・T・P「Creative Vision.net」の運用事例
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株式会社D・T・Pは、Biz/Browserのパートナー会社で基幹業務用のパッケージを提供、また基幹業務や医療系のSIを展開しています。
Creative Visionシリーズの次世代版をリッチクライアントで構築し、Creative Vision.net(CV.net:シーブイドットネット)と命名。開発、販売を行っています。
CV.netをリッチクライアントにしたのは、ほかのシステム形態における問題点を認識していたからです。
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クライアントサーバシステムの場合
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- データの一元管理が困難
- システム変更など、全システムを止めて、全端末の設定をするなど、メンテナンス性が悪い
- クライアント台数やデータ量に比例して、レスポンスが悪くなる
- SOA(Service Oriented Architecture)対応など将来的な展望が描けない
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HTMLクライアントのWebシステムの場合
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- クライアントサーバシステムのような、操作性が実現できない
- 入力を行うたびに、ページのリフレッシュがあり、スピードが遅い
- 高度なGUIを表現できない
- 開発効率に劣る
- 帳票機能が困難
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シンクライアントシステムの場合
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- 専用の端末が必要なので、既存のPCクライアントが無駄になる
- レスポンスが端末の台数に比例して遅くなる
- 印刷が遅い
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表1:リッチクライアント以外のシステムの問題点 出典:株式会社D・T・P
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今回、そのCV.netシリーズの中から「アパレルトータルシステム」を取り上げます。
- 生産、展示会受注、配分、卸売、店舗POSまで、アパレル・ファッション業界のすべての業務を一気通貫でカバーしています
- 業界特有の、買取・委託・消化取引や来月勘定、品番・色・サイズ管理などが標準機能として組み込まれています
- 業務別モジュールで構成されているので、必要な機能、例えば展示会受注システムのみからの導入が可能です
- 自社商品コードへの共通JANコードの自動付番を標準装備。百貨店EDIの値札レス化への対応もスムーズに移行できます
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表2:アパレルトータルシステムの概要
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図1はシステム機能図です。

図1:システム機能図
それではリッチクライアントを利用したWebでの業務システム構築にあたり、「どういった点で工夫しているのか」を説明していきます。
CV.netは、「性能面を最大に考慮した技術的な対応」をしています。ASPサービスでの展開もしており、ネットワーク環境やクライアントPCのスペックなどを適切なものにすることができません。そのため、自らが制御可能なシステム部分においてのしくみで最大の効果をだす工夫が必要です。この点で、CV.netはWebでの3階層を究極に最適化しています。
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著者プロフィール
アクシスソフト株式会社 永井 一美
アクシスソフト株式会社 執行役員プロダクト事業部長
SI会社にてオフコンでのアプリケーション開発やメインフレームでのOS開発、PCでの開発、品質保証業務などを経験、SI事業部門の管理者を経てアクシスソフトに入社。入社時より一貫して製品事業に携わる。特にBiz/Browserにおいては、「確かなUIによりエンドユーザの生産性を高め業務に対するモチベーションを持っていただくことが、企業全体の生産性を押し上げる」との信念で推進している。
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