第1回 オープンソースBI「Pentaho」とは

Pentahoとは

Pentahoは、プロフェッショナル向けに作られたオープンソースのBI(Business Intelligence)ツールです。オープンソースでありながらベンダーによるサポートを受けられるのが大きな特徴です(サポート費用は安価です)。

PentahoはBIスイートであり、レポーティング、インタラクティブ(対話型)分析、ダッシュボード、データ統合/ETL(Extract/Transform/Load)、データ・マイニング、その他、BIプラットフォームとBIに必要なすべての機能が用意されています。

Pentahoはまた、オープンソース・コミュニティによる度重なる開発・再配布によって、先進技術と柔軟性を備えています。大規模なエンタープライズでの利用はもちろん、現場レベルでの簡易分析といった中小規模の導入にも向いています。BIスイートに含まれるすべての機能を利用する使い方のほか、ビジネス条件に合わせて必要な機能のみを利用する使い方も可能です。

エディションとしては、無償版の「コミュニティ・エディション」(CE)、有償版の「エンタープライズ・エディション」(EE)があり、EEではソフトウエアが保証され、ベンダーによるプロフェッショナル・サポートを受けることができます。また、ダッシュボード・デザイナやアナライズ・レポートなど、EE独自の機能を備えています(図1)。

本連載では、オープンソースBIであるPentahoの紹介するとともに、コミュニティ・エディションをベースとした導入方法から実際の使い方までを解説します。

なぜオープンソースなのか

Pentaho BIプロジェクトでは、オープンソース・コミュニティの中から生まれた各種のBIソフト群を提供しています。商用BIツールと違い、世界中の何百人単位にもなるオープンソース・コミュニティから生まれているため、素早く先進技術を取り入れることができます。

また、個々の機能ごとにプロジェクトが独立しているため、システムを一括して導入する必要はなく、既存システムの状況や予算に応じて段階的にBIシステムを導入することが容易です。これにより、「導入しても使い切れない」というリスクを大幅に減らすことができます。

もちろん、オープンソースであるため、高額なライセンス料もかかりません。特に、初めてBIを導入する場合、オープンソースを利用するメリットは大きいと言えます。

次ページからは、Pentaho BIスイートの特徴を紹介するとともに、Pentahoソフトウエアのダウンロードからインストールまでを解説します。

著者について

川西 修司

株式会社KSKソリューションズ 川西 修司

2006年KSKソリューションズ設立メンバーの1人。エンジニアとして主にオープンソースBI Pentahoを利用したBIシステムの構築に従事する。Pentaho日本語サイト(http://www.pentaho-partner.jp/)の運営やツールの日本語化、導入からサポート、トレーニングなど活動は幅広い。

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