キャリアアップのためにも学び続けよう

2023年1月12日(木)
シャロン・ゴーディン(Sharon Gaudin)ムン・チフン (翻訳者)
さらなるスキルアップのために学び、認定資格を取得することはキャリアアップの助けになります。しかし継続は簡単ではありません。学び続けていくにはどのような考え方や進め方があるでしょうか。ちょっとしたコツを紹介します。

はじめに

DevOpsスキルは需要があるものの、新しく、より良い仕事やより高い給与が必要なら、現状に満足している場合ではありません。幸いなことに、あなたにとって最善の転職につながることは、最も簡単なことでもあります。自分で成し遂げる場合でも、新しいスキルを追加し続けることです。

GitLabの開発者エバンジェリストであり、製品およびエンジニアリングリーダーであるBrendan O'Learyは次のように述べています。「会社を変えたり、現在の会社での役割を変えたりすることで、さまざまなキャリアを歩み、キャリアを進めることができました。自分自身を教育し続けることは誰もができる最も重要なことの1つです」

自分自身を教育し続けることと、資格を取得することの2つは、給与を増やすための方法であることはよく知られています。今回sは上司の助けを待つことなく、学習の旅をブートストラップする方法についての最善のアドバイスを紹介します。

学び続けるにはどうすれば良いか

自分の旅に責任を持つ

あなたの会社が教育の機会を継続的に提供していない(多くの会社のうちの1つ)としても、焦る必要はありません(透明性を保つために、GitLabはインスティテュートの調査のパートナーの1社です)。

あなたとあなたの会社が
必要としているものを把握する

新しいテクノロジーやツールで、まだ学んでいないものを確認しましょう。実在する問題を解決したり、ビジネスに競争力を与えたり、こうしたことに学ぶ時間とエネルギーを集中しましょう。ビジネスの需要の変化に合わせてスキルを維持し、新しいテクノロジーについて十分に学び、それがビジネス上の問題を解決することを理解しましょう。

可能性の海には、私たちが提案できる具体的な学習の選択肢がいくつかあります。2021年のグローバルDevSecOps調査で、回答者に将来のキャリアにとって最も重要なスキルを尋ねました。開発者の大半は人工知能と機械学習に関する知識が重要になるだろうと述べ、運用チームはより高度なプログラミング言語を求めていました。セキュリティの専門家は、業界の専門家になりたいと考えていました。

あなたのスキルと欠点を評価する

スキル、経験、認定資格のベースラインを測定します。あなたにとって何が自然なことになるでしょうか。次にベースラインを会社のニーズと比較してから、業界が求めているものに広げていきましょう。

自分のスキルを他人と比較する簡単な方法の1つは、Glassdoor.comのような求人検索サイトを見ることです。求人情報には雇用主が求めているスキル、言語、経験、技術、その他の属性が詳しく記載されています。

Glassdoorに掲載されているDevOpsエンジニアの求人情報から、確認する必要がある要素を以下にまとめました。キーフレーズは太字にしています。

リーダーシップの考え方、確かな運用経験問題解決能力を示しましょう。加えて、優れたコミュニケーション スキル、最新の業界動向に関する知識、高度な革新性をもつべきです。DevOpsエンジニアはプログラム可能なインフラストラクチャの強化と維持、プライベートおよびパブリッククラウドインフラストラクチャにおけるLinuxおよびWindowsオペレーティングシステムで実行される新規および既存アプリケーションの構成、実装、デバッグ、文書化に関わることになるでしょう。ビルドとCIシステム、アンチウイルス システムと構成管理システムの設計、開発、インストール、システム管理に従事します。また要件の評価、システム分析、設計など、DevOpsプロジェクトの開発ライフサイクル全体に参加することになるでしょう。」

認定資格につながるところに足を運ぶ

学びたいなら、もちろん大学のクラスでも可能ですが、費用がかかります。大学の授業に何千ドルも費やす必要はありません。学びたいことの情報源にアクセスし、認定資格を味方に付けましょう。McKinsey Quarterlyの調査によると、調査回答者の66%が認定資格を「非常に価値がある」と述べています。

例えば、GitLabプラットフォームを使用しているなら、GitLabでセキュリティ認証を取得できます。また、CI/CDトレーニングからプロジェクト管理、Gitの基礎まで、あらゆる認定資格があります。Google Cloudに使いこなす必要があるなら、サイトで認定資格を確認しましょう。

自分自身を教育するその他の機会

ほかにも多くのカンファレンス、コーディングイベント、ブートキャンプ、ハッカソン、ワークショップで学習の機会を見つけることができます。特にポストコロナ時代には、オンラインコース活用を検討してください。YouTubeにはGitLabやその他のテクノロジー企業、コンサルタント、個人の寄稿者による実践的な技術チュートリアルがたくさんあります。もちろん「GitLab Learn」>を忘れないでください。ここでは継続的インテグレーション(CI)を含む多くの主要なDevOpsについてのビデオチュートリアルがあります。自分のペースで深く掘り下げることができます。

女性開発者には「Women Who Code」などの組織が奨学金、チュートリアル、教材を提供しています。

メンターシップを忘れないでください。あなたが必要とする知識と経験を持っている人を見つけて、あなたと一緒に仕事をしてスピードを上げてくれるよう依頼してください。いつしか成長した暁には、後ろを振り向いて、あなたの後進に手を貸すことも忘れないでください。

著者
シャロン・ゴーディン(Sharon Gaudin)
GitLab Senior Content Marketing Manager
「Computerworld」「Network World」「InformationWeek」などのテクノロジー系メディアの記者として、アプリケーション開発、セキュリティ、AI、ロボット、量子コンピュータなどについて記事を執筆。その後、ウスター・ポリテクニック・インスティチュート(WPI)のコミュニケーション学部でリサーチ・ライターを務め、現在に至る。
著者
ムン・チフン (翻訳者)
GitLab合同会社 アカウントエグゼクティブ ミッドマーケット 日本/韓国

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