オンラインバンキング、ネットオークション、ブログなど、現在では多くのサービスがWebアプリケーションで提供されています。個人を認証するには、各 Webサイトで発行された、ユーザーIDとパスワードを使用するのが一般的です。当然、使用するWebサイトが異なれば、ユーザーIDとパスワードも異なり、管理が煩雑になります。またそれぞれのWebサイトにアクセスする度に、毎回ユーザー認証を行う必要があるなど、操作に不便と不満を感じる人は少なくありません。
「第2回:組み合わせ可能な認証系モジュール」では、Apacheの認証系モジュールの仕組みを紹介しました。フロントエンドを担当するモジュールと、バックエンドを担当するモジュールの組み合わせで、バリエーションに富んだ認証方式を実現でき、その一例としてBasic認証や、DBMファイルを使ったユーザー情報管理、匿名ユーザー(anonymous)でのアクセスなどを取り上げました。
「第1回:モジュールのインストール!」の後半で、Apacheの認証系モジュールについてふれました。認証系モジュールはApache 2.2で大きく変更された点の1つです。Apache 2.0で使用できたモジュールファイルや設定内容でも、2.2ではそのまま使用できない場合があります。また2.2では役割や機能でモジュールを組み立てられるよう改善されています。
本連載では、日常的にApache HTTPDサーバー(以下Apache)を使用されている方や、何度か業務で利用した経験がある方を対象に、いくつかのApacheモジュールを取り上げ解説します。Apacheは古くからモジュール構造を採用しており、機能の多くをモジュールで拡張します。本特集では、とりわけ認証系モジュールを取り上げます。
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