TOPサーバ運用・構築> 設定ファイルと起動スクリプト
ZABBIX
統合監視ツールZABBIX事始め

第1回:ZABBIXをインストール
著者:ZABBIX-JP  寺島 広大   2006/12/1
前のページ  1  2  3
設定ファイルと起動スクリプト

   設定ファイルのコピーと設定を行います。ZABBIXのソースファイルが収められたディレクトリにある、misc/conf/zabbix_server.confを/etc/zabbixディレクトリにコピーします。
# mkdir /etc/zabbix
# cp /tmp/zabbix-1.1.4/misc/conf/zabbix_server.conf /etc/zabbix/

   続いて/etc/zabbix_server.confを開き、データベース接続をはじめとした設定を行います。

PidFile=/var/run/zabbix/zabbix_server.pid
LogFile=/var/log/zabbix/zabbix_server.log
# DBHost=localhost ← データベースがlocalhost以外の場合はコメントを外して設定
DBName=zabbix ← データベース名
DBUser=zabbix ← データベース接続ユーザ名
DBPassword=パスワード ← コメントを外し、データベース接続ユーザのパスワードを設定
# DBSocket=/tmp/mysql.sock ← MySQLの接続にソケットを使用する場合はコメントを外して設定

   zabbixのpidファイルとログファイル用のディレクトリを作成します。

# mkdir /var/run/zabbix
# mkdir /var/log/zabbix
# chown zabbix:zabbix /var/run/zabbix
# chown zabbix:zabbix /var/log/zabbix

   次に、起動スクリプトのコピーと設定を行います。今回はFedoraCore用のスクリプトを修正して利用します。zabbixのソースが収められたディレクトリにある、misc/init.d/fedora/core/zabbix_serverファイルを/etc/init.dにコピーします。

# cp misc/init.d/fedora/core/zabbix_server /etc/init.d/

   /etc/init.d/zabbix_serverファイルを開き、次のように編集します。

BASEDIR=/usr/local
PIDFILE=/var/run/zabbix/$BINARY_NAME.pid

   これでZABBIXサーバを起動させるための手順は終了です。次のコマンドでzabbixサーバを起動させることができます。

# /etc/init.d/zabbix_server start

   システムの起動と同時にZABBIXサーバも起動させたい場合は、次のコマンドを実行しておきます。

# chkconfig zabbix_server on


Webフロントエンドのインストール

   ZABBIXサーバの組み込みが終了したら、監視設定や情報表示を行うためのWebフロントエンドのインストールを行います。ZABBIXのソースファイルが収められたディレクトリにあるfrontend/php以下のファイルを、ApacheのWebコンテンツディレクトリにコピーします。今回は、デフォルトの/var/www/html下にzabbixディレクトリを作成してコピーしました。

# mkdir /var/www/html/zabbix
# cp -a frontend/php⁄* /var/www/html/zabbix/
# chown -R root:root /var/www/html/zabbix

   次に、コピーしたWebフロントエンドのデータベース接続設定を行います。/var/www/html/zabbix/include/db.inc.phpを以下のように修正します。

$DB_TYPE =”MYSQL”;
$DB_SERVER =”localhost”;
$DB_DATABASE =”zabbix”;
$DB_USER =”zabbix”;
$DB_PASSWORD =”<パスワード>”;

   フロントエンドの設定はこれで完了です。Webブラウザから以下のURLに接続し、ログイン画面が表示されれば動作していることが確認できます。ログイン時の初期のパスワードはユーザー名「admin」、パスワードは空白となっています。

ローカルのZABBIXのURL:
http://localhost/zabbix

ZABBIXのログイン画面
図2:ZABBIXのログイン画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   さて、ZABBIXの簡単な紹介とサーバのインストールだけで第1回が終了してしまいました。次回はLinuxとWindowsへのエージェントのインストール方法について説明します。

前のページ  1  2  3


ZABBIX-JP 寺島 広大
著者プロフィール
ZABBIX-JP  寺島 広大
システムインテグレーション、ネットワーク運用管理を経験後、現在は某Linuxディストリビュータに勤務。顧客の監視システム構築の際にZABBIXを知り、仕事の傍らZABBIX-JP Webサイトの作成、管理を行っている。


INDEX
第1回:ZABBIXをインストール
  管理者の負担を軽減する統合監視ソフトウェア
  ZABBIXサーバのインストール
設定ファイルと起動スクリプト