TOP設計・移行・活用> ドリルダウン分析
オープンソース帳票システム
オープンソース帳票システム

第7回:ピボットテーブル(前編)
著者:ビーブレイクシステムズ  横井 朗   2005/4/15
前のページ  1  2  3  4
ドリルダウン分析

   ドリルダウン分析とは、ドリルで穴を掘っていくように詳細なデータへと分析を進めていく方法です。試しに先ほど作成したL型マトリックス上の担当者"A.TAKAHASHI"をダブルクリックして、「詳細データの表示」から「顧客名」を選択します(図9)。すると、処理年月に顧客ごとの明細が追加されます。
詳細データの表示
図9:詳細データの表示



ドリルアップ分析

   ドリルアップ分析とは、ドリルダウン分析の逆で詳細なデータから大きなデータへと集約しながらデータの分析を進めていく方法です。ドリルダウン分析で行った顧客ごとの明細が表示されている状態で、再び"A.TAKAHASHI"をダブルクリックすると、顧客ごとの明細の表示が隠れ、処理年月別の集計が表示されます。


グラフの操作

   グラフのシートを選択すると、そのときのL型マトリックスの状況を反映したグラフが表示されています(図10)。グラフ上でグラフの種類の変更、項目の操作、フィルタリングが行えます。

L型マトリックスを反映したグラフ
図10:L型マトリックスを反映したグラフ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)



まとめ

   今回はExcelのピボットテーブルについて見てきましたがいかがでしょうか。今までピボットテーブルという機能を知らなかった方は、このような便利な機能がある事に驚かれたのではないでしょうか。システムからExcelにデータを落としてしまえば、あとはピボットテーブルを使用して様々な角度からデータ分析を行えます。

   次回はPOIを使用して、アプリケーションからExcelを操作する方法について説明します。

前のページ  1  2  3  4


ビーブレイクシステムズ
著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ  横井 朗  
オープンソース指向技術コンサルタント。Java専門のソフトウェアハウス〜フリーエンジニアを経て現職。帳票開発のみならず、オープンソースを用いたシステム構築を日々提案。なによりもお客様の真のニーズを求めるため社内外でオープンソースに関する啓蒙活動を行う。


INDEX
第7回:ピボットテーブル(前編)
  データ分析とは
  L型マトリックスの作成
  L型マトリックスの基本操作
ドリルダウン分析