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リッチクライアントCurlの特徴と導入実態
リッチクライアントCurlの特徴と導入実態

第4回:Curlの適用事例(前編)
著者:セントラル・コンピュータ・サービス  松永 俊思
2005/6/7
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情報把握・表現向上に特徴のあるCurl適用事例

   株式会社ネクサス(大阪市中央区、代表取締役社長:白木政宏)は、商品と市場リサーチ力をベースに、そのニーズとシーズを最も合理的にマッチングさせるチャネルを提供しています。商品サイクルの短い情報通信サービスやIT関連商品を提供するベンダー・サプライヤーなどと、時代の変化に敏感なユーザとの間に、橋渡しとなる新しい販売チャネルを提供しています。いわば、マーケティングと流通チャネル開発のスペシャリストです。

   1990年の会社設立後、2004年にJASDAQ市場への上場と急成長を遂げています。同社では、流通チャネルと商品の販売動向から市場トレンドを迅速に把握、分析、判断し、新たな対応をとることが経営にとって非常に重要な意味を持っているとしています。そのため、Curlを適用した経営情報ポータルシステムを構築しました。
経営情報ポータルシステムのモデル図
図6:経営情報ポータルシステムのモデル図

   図7が実際の経営情報ポータルシステムの画面です。ここでは様々な視点から情報の把握・分析をおこうことが可能で、コックピットともいえる機能を提供しています。画面デザインや操作にCurl独特のウィンドウ構成を採用し、比較分析を直感的に操作できるインターフェイスを備えています。

経営情報ポータルシステム画面
図7:経営情報ポータルシステム画面


Curl適用による新たな分野のシステム構築

   ここで少し視点を変えてみたいと思います。現在のビジネスシステム構成は会計・人事システムなどの管理系のシステム、仕入・生産・販売といった業務プロセスで使われる基幹系システム、経営全体を見通す企画・分析といった情報系システムなどと、目的に応じた様々なシステムがあります。

ビジネスシステム構成図
図8:ビジネスシステム構成図

   これらのシステムはそれぞれが独立しながらも全体としては連携をとり、あるいは組織や会社をまたがったSCMシステムのように情報の連携を取ったシステムに発展してきています。

   しかし上記のようなシステムの課題の1つとして、個別の業務プロセスの効率を向上させるためのシステムをいかにして全体をとおした業務効率の向上、あるいは新しいサービス・競争力が保有できる基盤に発展させられるかが考えられます。

   経営情報ポータルシステムは、このような切り口から見た時の1つのアプローチと捉えることができます。図6にあるとおり、複数のシステムから必要な情報を統合したデータベースと、そのフロントエンドにあたるCurlアプリケーションで全体を捉える構成になっています。

   個々のシステムは様々なパッケージシステムやミドルウェアにより構成されており、統合データベースの構築も非常に大掛かりであり、なかなか一筋縄にはいかないことも確かです。


まとめ

   第1回にも記載しましたが、Curlは「サーバに依存しない独立したクライアントPCによる分散アプリケーション」として、標準通信プロトコルがサポートされていること、HTMLのようなテキスト情報からグラフ、図形、そして動画や音声などのデータを扱うことが可能な基盤を提供することができます。

   これらを合わせて考えると、Curlは全体を統合して見渡すことが求められているシステムのフロントエンドにふさわしい要素をあわせ持っています。各企業システムには現行のシステム構成がありますが、部分的な適用からスタートし、共通基盤となりうる要件をCurlは兼ね備えていると考えています。

   また、カール社のWebサイトにはデモアプリケーションが紹介されています。Curlアプリケーションを実際にさわり、その操作性や性能についてより理解を深めることができるサンプルアプリケーションを紹介しています。Surge RTEをダウンロードしてCurlアプリケーションを体感することで、これまでのWebアプリケーションとは全く異次元のシステムが構築できることが体感できるでしょう。

Curlのデモアプリケーション
http://www.curlap.com/html/solutions/demo/index.html

   次回は、Curlアプリケーション適用事例紹介の続きと、今後リリース予定のCurlについてふれたいと思います。

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セントラル・コンピュータ・サービス株式会社
著者プロフィール
セントラル・コンピュータ・サービス株式会社  松永 俊思
メインフレーム、クライアントサーバ、Webシステムと基幹系から情報系アプリケーションシステム開発を実施。また、開発支援パッケージとして「MagicAnswer for Notes」(NotesDomino設計要素解析ツール)の製品監修を担当。2002年より営業に転じ、企業の情報システム課題に対する提案を進めている。Curlは次世代アプリケーション像として、2004年より取り扱う。問い合わせE-mail:curlsales@ccs.co.jp


INDEX
第4回:Curlの適用事例(前編)
  Curlの発展
  操作性向上に特徴のある適用事例
  ERPパッケージ ProActive E2(住商情報システム株式会社)
情報把握・表現向上に特徴のあるCurl適用事例