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デモでもしようかCeltix

第20回:ws_rmサンプルを試す〜オープンソースソリューションのこれから
著者:日本アイオナテクノロジーズ  江川 潔   2006/12/19
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はじめに

   本連載はCeltix 1.0に用意されているサンプルデモのREADME.txtファイルを日本語訳したものです。README.txtファイルにはWindowsとUNIXにおける作業手順が記載されています。

   今回はサンプル23「ws_rm」デモについて解説します。

   連載ではWindowsについてのみ確認を行い、足りない手順についての内容を追加しています。UNIXを利用する場合には、Windowsの手順を参照してください。
なおビルドや起動にはCeltix 1.0環境が必要です。あらかじめ本誌連載「オープンソースESB『Celtix』を解き明かす」を参考にしてインストールを行っておいてください。


サンプル23 ws_rmのデモ

   この「ws_rm」は、CeltixがサポートしているWS-ReliableMessagingをどのように有効にするかを示したデモです。クライアントとサーバともにWS-RMハンドラをインストールして、ハンドラ構成を利用します。

   ハンドラは、メッセージの信頼性に関するプロパティを管理する「LogicalHandler(RMHandler)」とSOAPヘッダーのプロパティをエンコード/デコードする「ProtocolHandler(RMSoapHandler)」から構成されています。

   WS-RMを利用するにはWS-Addressingが必要です。そのため「ws_addressing」サンプルと同様に、コンフィグレーションによって機能を有効にします。このとき、WS-Addressingの名前空間のURIが異なることに注意してください。ここでは「http://www.w3.org/2005/08/addressing」ではなく「http://schemas.xmlsoap.org/ws/2004/08/addressing」を使用します。これは、WS-RMの仕様が未だに古いバージョンのWS-Addressingを基にしているためです。

   このデモを実行するために、次の2つのProtocolHandlerを構成します。

  • 「HeaderSnooper」を利用し、クライアントとサーバの両方でSOAPヘッダーを参照してコンソールに表示します。送信側のRMプロトコルメッセージ(CreateSequenceおよびCreateSequenceResponse)とアプリケーションレベルのメッセージのWS-RMヘッダー(Sequence、SequenceAcknowledgement、AckRequestedなど)の使い方を示します。
  • 「MessageLossSimulator」をサーバ側で使用し、アプリケーションレベルのメッセージを毎秒破棄し、メッセージロストの状況をシミュレーションします。このシミュレーションによって、送達確認できていないメッセージの再送処理を観察できます。

表1:ProtocolHandlerの構成

   このデモでは、HTTPトランスポートを分けて使用します。例えばサーバからクライアントへのHTTPコネクションを応答送信のために利用し、モニタ上で参照することができます。これはクライアントからサーバへのオリジナルコネクションの逆方向に「HTTP 202 Accepted」の応答が送られることで確認できます。

   「ws_rm」サンプルは基本的に「hello_world」サンプルと同様の構成となっており、アプリケーションに影響なくWS-Addressingを利用できることを示しています。なお、通常の「hello_world」サンプルのWSDLに対して、サービスエンドポイントがWS-Addressingをサポートすることを示すために<wsaw:UsingAddressing>拡張エレメントが指定されています。

   「ws_rm」デモを実行する前に、以下の内容を確認してから作業してください。


必要条件

   celtix.jarがCLASSPATHに登録されていて、JDKとantのbinディレクトリがPATHに登録されているのであれば、samplesディレクトリのREADMEにある環境変数の設定スクリプトを起動する必要はありません。

   環境変数が正しく設定されていなかったり、デモをビルドする際にwsdl2java、javacあるいはjavaコマンドを利用する場合は、環境変数の設定スクリプトを起動する必要があります。

※注1: 以下のUNIX環境での手順は著者の環境で動作確認をしていません。Windowsの環境についてはWindows XP Professionalで動作確認を行っていますので、UNIXの手順で不明な点がある場合はWindowsの手順を参考にしてください。

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日本アイオナテクノロジーズ株式会社 テクニカルセールスマネージャ 江川 潔
著者プロフィール
日本アイオナテクノロジーズ株式会社
テクニカルセールスマネージャ   江川 潔

株式会社富士通SSLでNTT仕様のオペレーティング・システムの開発に従事したのち、日本ディジタルイクイップメント株式会社でNTT向けシステムの開発、その後、ソフトウェアとハードウェアのプリセールス活動を展開した。DECの合併を経て、現職のミドルウェア製品のマーケティング、アライアンス、プリセールスなどに従事。

blog「Essence is Real」
http://blogs.iona.com/essence/


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INDEX
第20回:ws_rmサンプルを試す〜オープンソースソリューションのこれから
はじめに
  antを使ったクライアントのビルドと起動
  Javaコマンドを使ってデモを起動
  オープンソースプロジェクトの集約
デモでもしようかCeltix
第1回 サンプルデモのREADMEとCallbackのデモ
第2回 configuration/dispatch_providerサンプルを試す
第3回 handlersサンプルを試す
第4回 hello_worldサンプルを試す
第5回 hello_world_asyncサンプルを試す
第6回 hello_world_httpsサンプルを試す
第7回 hello_world_RPCLitサンプルを試す
第8回 hello_world_xml_bareサンプルを試す
第9回 hello_world_xml_wrappedサンプルを試す
第10回 .NETとの相互運用サンプルを試す
第11回 jms_pubsubサンプルを試す
第12回 jms_queueサンプルを試す
第13回 js_providerサンプルを試す
第14回 managementサンプルを試す
第15回 routing\soap_jms_httpサンプルを試す
第16回 routing\xml_http_soap_jmsサンプルを試す
第17回 soap_headerサンプルを試す
第18回 streamsサンプルを試す
第19回 ws_addressingサンプルを試す
第20回 ws_rmサンプルを試す〜オープンソースソリューションのこれから

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