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徹底比較!! Eclipse & NetBeans 5
第5回:デバッグまでの機能比較と総評
著者:
ビーブレイクシステムズ 山下 広人
2006/4/19
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はじめに
こんにちは。ビーブレイクシステムズの山下です。前回はプロジェクトを構築しながらNetBeans 5.0とEclipseの機能比較を行い、プロジェクトの作成やクラス作成の機能について比較しました。NetBeans 5.0とEclipseの差はほぼなかったといえるでしょう。
今回はクラスに対するコーティングからデバッグ機能までの比較をして、NetBeans 5.0とEclipseの総評をします。
コーディングからデバッグまでの機能比較
開発ではコーディングとデバッグに多くの時間を費やすものです。どれだけIDE(統合開発環境)のサポート機能が充実しているかによって開発者への負担が変わってきます。今回は前回作成したプロジェクトを引き続き使用して、実際に作成したクラスに対してのコーディングからデバッグまでを行っていきます。
なお、今回使用するソースは以下からダウンロードしてください。
サンプルソース
sample.zip
(ZIPファイル/2.09KB)
コーディング
NetBeans 5.0とEclipseには、コード補完機能やリファクタリング機能などのコーディングを補助する機能が備わっています。
コード補完機能は候補となる文字列が多岐にわたると、候補文字列を検索するための処理に時間がかかってしまいます。コード補完機能を使う場合はなるべく文字列を多く入力してからがよいでしょう。
図1:NetBeans 5.0コード補完
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
図2:Eclipseコード補完
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
次に、リファクタリング機能について表1にあげます。
機能名
NetBeans
Eclipse
名前変更
○
○
移動
○
○
メソッド・シグニチャの変更
○
○
匿名クラスをネストに変換
○
○
メンバ型を新規ファイルに移動
○
○
プッシュダウン
○
○
プルアップ
○
○
インターフェースの抽出
○
○
型の一般化
×
○
使用可能な場合にスーパータイプを使用
○
○
総称型引数の推測
×
○
インライン化
×
○
メソッドの抽出
○
○
ローカル変数の抽出
×
○
定数の抽出
×
○
ファクトリの導入
×
○
パラメータの導入
×
○
ローカル変数をフィールドに変換
×
○
フィールドのカプセル化
×
○
安全な削除
○
×
スーパークラスを抽出
○
×
内部レベルを外部レベルに移動
○
×
表1:リファクタリング機能有無一覧(※注1、2)
※注1:
NetBeans 5.0のリファクタリング機能の詳細については、「NetBeans.org(
http://www.netbeans.org/kb/50/using-netbeans/editing_ja.html#86574
)」を参照してください。
※注2:
Eclipseのリファクタリング機能の詳細については、「Eclipse.org(
http://help.eclipse.org/help31/index.jsp?topic=/org.eclipse.jdt.doc.user/reference/ref-
menu-refactor.htm
)」またはEclipseのヘルプを参照してください。
表1を見るとNetBeans 5.0とEclipseには共通の機能が多いことがわかります。NetBeans 5.0にしかない機能やEclipseにしかない機能もありますが、よく使う機能はともに備わっていますので、どちらを使用するとしても問題はないでしょう。
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著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ 山下 広人
オブジェクト指向技術コンサルタント。前職ではミッションクリティカルなシステム開発に従事。システム寄りな知識だけではなく、業務関連の知識を身に付けるべく会計・簿記を学び、その知識をいかすために会計システム構築ノウハウのあるビーブレイクシステムズに転職し、現在に至る。
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第5回:デバッグまでの機能比較と総評
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