MySQL Workbench 6.0概略。まずはインストールしてDBにつないでみよう

2013年10月21日(月)
木村 明治(きむらめいじ)

データベース接続

MySQL Workbench 6.0を起動すると以下のような画面になります。

図4:MySQL Workbench 6.0 トップ画面(クリックで拡大)

まずは「MySQL Connections」の+アイコン(もしくはメニューのDatabase-Manage ConnectionのNewボタン)を利用して新規の接続を作成します。

通常のMySQLサーバーへの接続と同様に、サーバーへの接続には以下を指定します。

  • 接続先のホスト情報(ホスト名、IPアドレス、もしくはlocalhost)
  • 接続に利用するポート番号
  • 接続に利用するユーザ名とパスワード

Test Connection(テスト接続)を押してOKならば、名称をつけて保存します。以下の例ではローカルマシン(127.0.0.1)に対してポート3306番を指定し、rootユーザを使った接続にLocal5614の名称をつけて保存しています。デフォルトスキーマ(以下の例ではtest)を設定すると、接続時に設定したデータベースをデフォルトデータベースとして扱います。

図5:新規接続(クリックで拡大)

サーバー状態の確認

最後に接続を使って接続先のデータベースの状態を確認してみましょう。

MySQL Workbench起動画面から先ほど作成した接続「Local5614」をクリックすると、設定した内容に従ってMySQLサーバーに接続し、新しいタブ(Local5614)がオープンします。

左ペインの「Navigator」からMANAGEMENT-Server Statusをクリックすると以下のようにサーバーの状態を確認することができます。

図6:Server Status(クリックで拡大)

接続先がローカルか、もしくはリモートかによって表示できる情報に差異があります。例えばCPU利用率はローカル接続の場合しか更新されません。これはMySQL Workbench自体はMySQLサーバーから見ると単なるクライアントであり、CPU利用率をリモートから収集するすべがないためです。

次回以降、この接続を利用してMySQL Workbenchの各種機能を確認していくことになります。まずは左ペインの「Navigator」からMANAGEMENTやINSTANCEの各種項目をブラウジングしてみてください。なおリモート接続の場合はINSTANCEの各項目はグレイアウトされて動作しません。これはさきほどのCPU利用率をリモートから確認できないのと同じ理由です。

【参考文献】

Michael McLaughlin『MySQL Workbench: Data Modeling & Development』Oracle Press(発行年:2013)

著者
木村 明治(きむらめいじ)
日本オラクル株式会社
日本オラクル株式会社MySQLサポートエンジニア。
MySQL以外にもFirebirdをはじめとするオープンソースデータベースの世界で活動している。
著書に「Firebird徹底入門」(共著)、「プロになるためのデータベース技術入門〜MySQL For Windows〜」

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