|
【楽々デブドックを書こう!】正直使う?ガイドライン 第1回:開発者ガイドラインとはなんだ? 著者:シンクイット編集部 公開日:2008/02/04(月) 実践的アプローチに基づいた「コツ」 発注者ビュー検討会のWebサイト「実践的アプローチに基づく要求仕様の発注者ビュー検討会」では「発注者ビューガイドライン」を公開している。 この発注者ビューガイドラインは現在も検討が続けられているもので、「画面編」と「システム振舞い編(仮称)」「データモデル編(仮称)」の3つにより構成されている。このガイドラインの目的として、同Webサイトでは以下のようなものがあげられている。 「往々にして発注者と開発者との意識のズレや、発注者や開発者が互いの意図とは異なる理解をしたことに気づかないまま開発が進んでしまうことがあります。本ガイドラインは、このような状態を防止するために作成したものです。本ガイドラインでは設計書や関連する資料の表現や確認方法、レビューの方法を「コツ」として集約し、外部設計工程における生産物の単位に整理しています」 この中で述べられている「コツ」こそが、「実践的アプローチ」から導き出されたものであり、「誤った理解を防ぐ、あるいは見つけ出すためのポイント」ならびに「誤った理解に誘導したり、誤りの発見を困難にするポイント」についてまとめている。
表2:発注者ビューガイドライン 画面編 「画面編」はダウンロード可能 現在公開されている「発注者ビューガイドライン」は、2007年9月に公開された「画面編」のバージョン1だ(表2)。発注者ビュー検討会のダウンロードページより、利用規約に同意することでダウンロードできる。 このドキュメントは、システム設計のプロセスにおける「外部設計」の分野について述べたもので、そこで必要とされる上記の3つのポイントを解説している。このドキュメント中で、発注者へ納品される成果物を「工程成果物」と呼び、3つのポイントで最低限必要とされる項目を、顧客と開発者の間で齟齬なく共有できることを目的として、まとめている。 なお、現在は画面編のみだが、今後「システム振舞い編(仮称)」と「データモデル編(仮称)」についても、同Webサイトにて公開される予定だ。 ここで注意しておきたいのは、「開発ドキュメントの作成」だからといって、このガイドラインが必要なのは開発者のみではない、という点だ。ガイドラインをSIer側と顧客側、それぞれが理解しておくことで、よりよい相互理解が得られることとなる。 ぜひ、これからシステム開発を発注する側も、このガイドラインを入手してどのように要求を伝えるべきかについて、考えてみてもらいたい。 |
||||||||||
|
||||||||||
|
|
||||||||||
|
||||||||||
|
|
||||||||||
|
||||||||||
