【ネットワーク教習所】
土日に買って勉強したい「ネットワーク」本
第5回:特別企画!開発者覆面座談会開催!
著者:シンクイット編集部
公開日:2008/03/29(土)
男は義理人情で泣く!
E藤氏:僕は本でも英語でも結構ちょっとしたことで感激して泣いてしまうタイプです。以前「日経ビジネス」のルノーと日産の提携に関連する話をコインランドリーで読んでいたら、泣いてしまいました。
I上氏:僕は基本的にあまり映画とか本とかでは泣かないです。ただ「スタートレック」は泣きます。映画版はガラガラの先行上映で見るのですが、まず始まった瞬間泣きますね。アメリカでテレビシリーズが放映されていた当時、MIT(マサチューセッツ工科大学)の学生はみんな食堂で前日のエピソードについて熱く議論していたらしいですよ。あくまで噂ですが。
T木氏:男は義理人情ものに弱いですよね。司馬遼太郎が好きでよく読むのですが、泣けますね。「坂の上の雲」では東郷平八郎の「聯合艦隊解散之辞」とか何度読んでも泣いてしまいます。
S木氏:司馬遼太郎は少し大人になるとその良さがわかりますね。若いうちは味わいきれない。マンガでは僕は最近「ヤングサンデー」で連載中の「土竜の唄」でぐっときました。クレイジーパピヨンと呼ばれる男が撃たれてぼろぼろになってしまって。「背中の蝶は飛んでいるか?」「ああ、かっこよく飛んでいるぜ、兄弟」と主人公と会話をかわす。かっこいいですね。
僕は基本的にあまり小説は読まないかな。電車に乗っているときは、実用書や論文を読んでいます。寝るときは吉本隆明とか森毅とか読んでいます。
E藤氏:「かもめのジョナサン」は印象深いですね。速度を追求するカモメがついに瞬間移動できるようになるっていう話です。SF小説が結構好きです。例えば「リプレイ」は、40歳くらいで死んだ男が20歳に戻り、また40歳で死に、今度は25歳に戻り...ということを繰り返す話です。最後がよかったです。
SF小説とIT用語の関係
I上氏:SF小説ではジェイムズ Jr.ティプトリーの「愛はさだめ、さだめは死」が好きです。どこかの惑星でカマキリみたいな生物が生きていてその男女の話です。交尾の後、男は相手に喰われるのだけど、その喰われるオスの心理描写がすごくおもしろかったです。
情報通信の世界では、SF小説が関連した言葉とか製品とかありますよね。例えば「ワーム」はジョン・ブラナーの「衝撃波を乗り切れ」の中で出てくる増殖型ウイルスのワームからきている。ちなみにこの本、今絶版なのですがこの前オークションサイトで3万まで値が上がっていましたよ。
ネットワーク監視システムの「Big Brother」という名前も、ジョージ・オーウェルの「1984年」に由来します。「1984年」は究極の監視社会を描いた名作です。
E藤氏:SF関連ということでは田中芳樹の「銀河英雄伝説」は一時期はまりました。結構、帝国派か同盟派かで性格がわかりますよね。あの小説はキャラクターがたってて、かなり影響を受けたものですよ。ラインハルト、オーベルシュタイン、ミッターマイヤー、ヤン・ウェンリー...懐かしいですね。長いけどそれでも読ませるものがあります。
I上氏:長いと言えば横山光輝の「三国志」ですね。子供の頃の劉備が親孝行で母親に高級なお茶を買ってくるのですが、買うために王族の子孫である証の刀を売ってしまうんですよね。母親がそれに怒ってそのお茶を池に捨ててしまうのですが、その時の擬音が「チカッポー!」。これには衝撃をうけました。「チカッポー!」は1巻なのですが感動して60巻全巻読破しましたよ。
全員:それは、「チャッポー」の読み間違いでしょう!横山光輝に謝れ!
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