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| JP1による実装 | ||||||||||||
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では、JP1を用いてSAMを実践する例を説明する。ここではSAMの代表的なステップとして、表4を例としてJP1をどのように活用するかを説明する。
表4:SAMの代表的なステップ
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| 1. SAMデータベースの構築 | ||||||||||||
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SAMを行うにあたって最初にすべきことは、自社にどのようなソフトウェア資産があり、それがどこにインストールされているかという実態の把握である。 これはSAMプロセスでは中核資産管理プロセスの「資産の識別」に相当するステップであるが、ここで役に立つのが資産情報を整理して格納するインベントリツールである。インベントリは現在でもかなりの運用の現場でExcelなどのスプレッドシートを用いて、「ソフトウェア一覧表」として管理されていたりするが、本来CMDBのCI(Configuration Item:構成アイテム)として登録し、サービスサポートのサービスデスクや構成管理で共通に用いるのがITIL流である。 また、後ほど解説するディスカバリや検証・監査といった作業で用いられるツールとの連携の容易さを考慮して、ここではJP1のNETM/Asset Information Manager(NETM/AIM)を使ってみよう。 NETM/AIMは企業内のIT資産を一元管理することが可能なWebベースのツールであり、NETM/AIM本体、データベース(Oracle、Microsoft SQL Server)、Microsoft IIS(Internet Information Server)から構成されている。 NETM/AIMは従来であれば個別に管理されていた購入済ソフトウェア一覧、契約情報、ライセンス数などを企業内の組織やロケーションごとに登録することができ、企業のソフトウェア資産を効率的に、またわかりやすく管理することができる。 |
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| 2. ソフトウェアの展開 | ||||||||||||
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次にソフトウェアの展開であるが、ここで使えるツールはJP1の場合NETM/DMになる。NETM/DMはマネージャ/エージェント型の管理ツールであり、あらかじめ管理対象となるサーバやデスクトップPCにエージェントソフトウェアをインストールしておく必要がある。 最初にエージェントをインストールするのは手間がかかるが、PCの新規導入やリプレースの際にあらかじめエージェントをインストールしておくのも手だろう。一度エージェントがインストールされてしまえば、あとはソフトウェアの展開が必要な時は、マネージャ上で展開用のリリースパッケージ(ソフトウェア本体とインストール用のバッチファイルなどを1つにまとめたもの)を作成することで、エージェントが自動的にパッケージを展開してソフトウェアのインストールを実行してくれる。 インストールの際にどうしても人手による作業が必要な場合は、オプションのリモートコントロールツールを使うことで、遠隔のコンピュータから集中的に作業を行うこともできる。 またNETM/DMではプッシュ型(マネージャから強制的にエージェント側にリリースを配信し展開する)、プル型(エージェント側が必要に応じてマネージャーからリリースパッケージをダウンロードして展開する)のいずれも可能なので、使用状況に応じた運用を行うことが可能だ。 |
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