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| リッチクライアントへのインパクト | ||||||||||||
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サービス指向に関連して重要となるのは、リッチクライアントの存在である。SOAの場合、一般的に定義したビジネスプロセスをBPM(Business Process Management)サーバ上で動作させ、そこから個々のサービスをESB(Enterprise Service Bus)経由で呼び出すというサーバ側の概念や技術に偏っている。 それに対し、Web 2.0で呼び出されるサービス(Web 2.0的なサービス)は軽量で、クライアント側から呼び出すことを想定して作られていることが多い。つまりWeb 2.0的なサービスは、クライアント側から逐次必要に応じてサービスを呼び出すリッチクライアントの仕組みと相性がよい。 SOAはサーバを基点としたサービス統合、Web 2.0はクライアントを基点としたサービス統合と分類してもよいだろう。となると、リッチクライアントのプラットフォームも重要となる。現在はWebブラウザをプラットフォームとした開発技術「Ajax」が注目されているが、持続的にアテンションをコントロールしたいなら、別のプラットフォーム(例えばGoogle Sidebarのような常に消費者の目に触れているリッチクライアント)が相応しい。 GoogleではEclipseへの参加を表明しているが、AjaxやGoogle Sidebarに並ぶリッチクライアントとしてEclipseに興味を示していても不思議ではない。具体的な参加方法(資金提供のみか、開発に直接参加するか)は執筆時点では定かではないが、今後注目される動向の1つである。 「リッチクライアントへのインパクト」と「サービス指向へのインパクト」をまとめると「Web 2.0はリッチクライアントを基点としたアクティビティ・プロセスに適用できる」ということになる。 今後、リッチクライアントから利用できるアクティビティ・プロセスを対象としたWeb 2.0的なサービスが数多く提供される可能性がある。筆者は特にSFA(Sales Force Automation)、コールセンター、EMP(Enterprise Marketing Platform)、グループウェアの分野から適用が進むと見ている。 |
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| ナレッジマネジメントへのインパクト | ||||||||||||
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次にナレッジマネジメントへのインパクトについて解説する。ナレッジマネジメントも「ソフトウェアの再利用と部品化技術」と同じように、過去に多くの企業が挑戦して企業内ポータルや掲示板などを開設してきたが、すべてが成功した訳ではない。そんな中でWeb 2.0の手法の1つであるCGM分析に習い、BlogやSNSをうまく活用すれば、情報収集や共有が促進されるのではないかとの期待が持たれている。 実際、Sun Microsystems社やIBM社、Gartner社などの企業での活用が進んでおり、総務省が発表したデータでも今後急速に拡大する傾向が示されている(図5)。 ![]() 図5:BlogとSNSの利用者人口推移 出所:総務省 ただし、利用者数とアクティブ利用者数の差も見てほしい。急速な拡大の裏で休眠利用者も多いことが伺える。ナレッジマネジメントには常に個々の従業員が情報発信するモチベーションをどうするかという課題が付きまとう。BlogやSNSはあくまでも道具であり、これらを用意しただけで改善されるとは限らない。 確かにBlogやSNSにはパーソナライズ化や情報や人同士のリンク、閲覧者限定機能など掲示板にない機能があるが、過去の取り組みで失敗した理由、blogやSNSで改善できる点などしっかり分析した上で適用する必要があろう。 ナレッジマネジメントについてもWeb 2.0はインパクトを与えるが、解決のポイントは別にあると筆者は考えている。 |
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| まとめ | ||||||||||||
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以上、第2回ではWeb 2.0が与える市場へのインパクトとして、「eコマースモデル」ではプラスのインパクトとマイナスのインパクトについて、「企業情報システム」では各技術分野におけるインパクトを解説してきた。次回は、Web 2.0時代を支える技術を解説する。 |
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