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はじめて覚えるSQL Server 2005 Express Edition
第3回:無償版Visual Web Developerを利用してのWebアプリケーション作成
著者:
システムインテグレータ 戸坂 龍太郎
2006/6/21
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SQL ServerのDB連携Webアプリケーションの構築
データベースと開発環境が揃ったところで、実際のDB連携Webアプリケーションの構築を行っていくが、今回は以下の仕様で顧客管理システムを作成していく。
図8:顧客管理システムの構成図
機能名称
顧客管理
機能概要
顧客情報を登録・編集するメンテナンス画面と登録済みの顧客情報を検索・一覧表示する
顧客管理システムに必要な画面
顧客一覧画面
検索条件を入力し、その条件に該当する顧客情報を一覧表示する
顧客明細画面
顧客一覧画面で選択された顧客情報を更新する。また、新規で顧客情報を登録する
表1:機能と画面の説明
また、ここで使用するテーブルは以下の構造となる。「
第2回:SQL Server 2005 Express Editionのインストールと基本操作
」で紹介したSQL Server Management Studio Expressを使ってあらかじめテーブルを作成しておこう。
No
列名
(物理名称)
説明
(論理名称)
データ型
(属性)
長さ
Nullを許容
1
cust_no
顧客番号
numeric
5,0
いいえ
2
cust_name
顧客名
nvarchar
50
いいえ
3
cust_kana
顧客名カナ
nvarchar
100
はい
4
zipcode
郵便番号
nvarchar
8
はい
5
prefecturename
都道府県
nvarchar
10
はい
6
cust_address
住所
nvarchar
100
はい
7
tel
電話番号
nvarchar
20
はい
8
ins_datetime
登録日時
datetime
はい
9
upd_datetime
更新日時
datetime
はい
表2:テーブル定義
今回は構築事例として顧客管理機能を取り上げるが、この機能は一覧表示・検索・明細表示・更新といった業務アプリケーションに必要なマスタメンテナンス機能を備えている。この構造を応用することで様々なシステムを作ることができるので、まずは基本動作を確認して実際のシステム構築に役立てて欲しい。
まとめ
今回は開発環境の準備と実際に作成するアプリケーションの仕様についてまとめた。VWD Express Editionは無償でASP.NETアプリケーションを作成できる統合開発環境であるが、継続して使用するためには無料のユーザ登録が必要となるので注意する必要がある。次回はVWD Express Editionで実際にアプリケーションを開発する手順をみていこう。
SQL Express EditionとVWD Express Editionを利用することでGUIでWebアプリケーション開発が可能となる。この機会にSQL Express EditionとVWD Express Editionに触れてみてはいかがだろうか。
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著者プロフィール
システムインテグレータ 戸坂 龍太郎
株式会社システムインテグレータ勤務。自社開発のパッケージをベースにしたECサイトを年に数件立ち上げている。システム面・業務面ともに多数のECサイトを構築したノウハウを次の開発にどのようにいかすかを常に考え、日々勉強中。
INDEX
第3回:無償版Visual Web Developerを利用してのWebアプリケーション作成
Webアプリケーションの特徴
Visual Web Developer 2005 Express Editionの操作
SQL ServerのDB連携Webアプリケーションの構築