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はじめて覚えるSQL Server 2005 Express Edition
はじめて覚えるSQL Server 2005 Express Edition

第3回:無償版Visual Web Developerを利用してのWebアプリケーション作成
著者:システムインテグレータ   戸坂 龍太郎  2006/6/21
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Webアプリケーションの特徴

   SQL Server Express Edition(以下、SQL Express Edition)を使ったWebアプリケーションを作成していく前に、その特徴について解説する。

   Webアプリケーションの場合、ユーザはWebブラウザに情報を入力してWebサーバにリクエストを送信する。

   リクエストを受け取ったWebサーバは、受信した情報に基づいて動的にデータを生成して、クライアントのWebブラウザに送信するのだ。SQL Express Editionのデータを使って処理を行う場合も同様に、Webサーバは受け取ったリクエストに基づいてSQL Express Editionに問い合わせを行い、その結果をWebブラウザに返す。サーバ側で主な処理を行うため、クライアント側はWebブラウザだけで動作可能となる。

Webアプリケーションの構造
図1:Webアプリケーションの構造

   クライアント/サーバシステムと比べて、Webアプリケーションはすべての処理をサーバ側で受け持つため、クライアントごとにアプリケーションをインストールする必要がない。そのため、システムを更新する場合に変更管理が容易になるという利点がある。

   Webアプリケーションは主にPHPやJava、ASP.NETを使って構築するが、今回はMicrosoftからリリースされているVisual Web Developer 2005 Express Edition(以下、VWD Express Edition)を使ってASP.NETによるアプリケーションの構築手順を紹介する。


Visual Web Developer 2005 Express Editionを使った開発環境の構築

   VWD Express Editionの動作環境はリリースノートに記載されているので、まずは参考にしながら必要な環境を満たしているか調べて欲しい。


   最初に、MicrosoftのWebサイトからVWD Express Editionをダウンロードする。


   ダウンロードページにアクセスし、「Webからインストール」を選択してインストーラをダウンロードする。ダウンロードしたインストーラを起動するとセットアップ画面が開くので、利用許諾・インストール先などの問い合わせに必要に応じて選択しながら「次へ」を押してセットアップを続行する。

インストール画面
図2:インストール画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

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システムインテグレータ 戸坂 龍太郎
著者プロフィール
システムインテグレータ  戸坂 龍太郎
株式会社システムインテグレータ勤務。自社開発のパッケージをベースにしたECサイトを年に数件立ち上げている。システム面・業務面ともに多数のECサイトを構築したノウハウを次の開発にどのようにいかすかを常に考え、日々勉強中。


INDEX
第3回:無償版Visual Web Developerを利用してのWebアプリケーション作成
Webアプリケーションの特徴
  Visual Web Developer 2005 Express Editionの操作
  SQL ServerのDB連携Webアプリケーションの構築