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勝ち組に学ぶシステム導入事例 |
第9回:Nexawebの採用で金融機関向けパッケージのグレードアップと短期開発を実現:日本電子計算株式会社
編者:シンクイット編集局 2007/1/16
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JIPがNexawebを選択した理由とは?
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資金証券システムおよび統合RBへのリッチクライアント機能実装に向けて、JIPではリッチクライアント製品の比較検討を開始。同社の他のソリューションで採用実績のあったBiz/BrowserやAdobe Flex、標準技術のAjaxなどが候補に上りました。
これらの中から、両システムで求められる要件を満たす製品として最終的にJIPが選択したのがNexawebでした。Nexawebパートナーである株式会社日立システムアンドサービス(以下、日立システム)が提供する開発フレームワーク、「Extended Struts for Nexaweb」とセットでの採用です。
NexawebおよびExtended Struts for Nexawebを選択した理由について、サービス統括本部 開発本部 金融開発部 アーキテクトマネージャーの森永善宏氏にうかがいました。
森永氏:まず1つは、我々のお客様からのニーズとして、セキュリティやメンテナンスの観点から、クライアント側にソフトウェアやプラグインなどをインストールせずにアプリケーションを利用できるシステムが求められていたことがあります。Nexawebなら、Java VMが動作する環境であれば、そういったものは一切必要ありません。
また、いずれもサーバ側の統合データベースのデータが変更されたときには自動的にクライアント側のページを書き換えて、リアルタイムで状況を確認できることが要求されるシステムなので、Nexawebが実装しているサーバプッシュ機能も必須要件でした。
RENOVAプロジェクトでは共通して開発言語にJavaを採用していることから、Nexawebではクライアント側とサーバ側の両方をJavaで開発可能なことも大きなポイントとなりました。これは、開発効率や金融システムとしての信頼性という意味でも重要です。
そして、やはり最大の決め手となったのは、Nexawebに関して先駆者として取り組まれてきた日立システムの豊富な実績やノウハウと、それに基づいた開発フレームワーク、Extended Struts for Nexawebの存在ですね。これは非常に期待できるものがありました。
我々も自社でフレームワークを持っていましたので、それをAjaxでカスタマイズしてリッチ化するという選択肢もありましたが、やはり短期開発を実現する上では立ち上げに時間がかかるのは避けるべきという判断もあって、最終的にはNexawebプラスExtended Struts for Nexawebの採用に至りました。
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Nexaweb導入によって実現できたこと
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開発スタートから実質1年弱、リリースを数か月後に控えた現在まで、両システムのプロジェクトは順調に進んでいます。現段階では資金証券システムも統合RBも本番環境実装前であり、本格的な導入効果が得られるのはこれからとなりますが、これまでの開発期間における効果について、サービス統括本部 開発本部 金融開発部 資金証券プロジェクト プロジェクトマネージャーの倉橋和樹氏は次のように評価しています。
倉橋氏:今回、我々は短期開発に対応するためにオフショア開発を採用しているのですが、ピーク時には月あたり160名が関わる当社でも最大規模のプロジェクトとなりました。両システムとも開発は予定どおり進んでおり、主要部分はほぼ形になっています。1年弱でここまで来れたことからも、NexawebとExtended Struts for Nexawebを採用して正解だったと思います。
クライアント側もJavaで組めるのは、やはり開発者にとっては大きなメリットでした。独自のベンダー依存言語などを習得する必要がないため、非常に効率的。Eclipseベースの開発環境も使いやすく、複雑な画面遷移もビジュアル・エディタで簡単に設計できます。画面の操作性や表現力についても、非常に満足度は高いですね。
Extended Struts for Nexawebも期待どおりの効果を発揮して、開発生産性の向上に大きく貢献しています。フレームワークで提供される開発手法・手順説明書に沿って開発を進めることで、設計・開発作業を大幅に軽減できました。
また、資金証券システムはお客様のニーズに応じて、ASP型とパッケージ導入(インストール)型の2種類の形態でご提供するのですが、Nexawebは同一のアプリケーションを異なる環境で稼働させることが可能なので、これらを別々に開発する必要もありませんでした。これも今回のスピード開発を支えた一要素といえるでしょう。
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