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勝ち組に学ぶシステム導入事例
第9回:Nexawebの採用で金融機関向けパッケージのグレードアップと短期開発を実現:日本電子計算株式会社
編者:シンクイット編集局 2007/1/16
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魅力あるWebパッケージのユーザビリティ向上
40年以上にわたり培ってきた深い金融業務知識と独自のノウハウを持つ金融エキスパートエンジニアにより、高品質な金融・証券ソリューションを提供している日本電子計算株式会社(以下、JIP)。同社では、2009年1月から施行される株券不発行制度に向けて、次世代証券決済に対応するシステム開発プロジェクト「RENOVA」を展開しています。
これまで同プロジェクトでは、2003年4月に「電子CP(コマーシャルペーパー)システム」、2006年1月に「一般債システム」をリリース。それぞれ金融機関におけるデファクトスタンダードシステムとして高い評価を得ています。
2006年1月、JIPはこれらに続くRENOVAの主力パッケージとして、金融機関が保有する有価証券の取引・管理業務を支援する「資金証券システム」の開発に向けた検討を開始しました。また、資金証券システムとほぼ同時期に、それまで個別に展開していた個人融資審査・管理業務向けの各システムを統合化し、「統合リテールバンキングマネージメントシステム(以下、統合RB)」としてリニューアルするプロジェクトも始動。いずれも、銀行の主要業務を担う基幹システムであり、JIPの金融・証券ソリューションビジネスにおいて中核となり得るパッケージです。
図1:システム関連図
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
その開発にあたってJIPが目標として掲げたのが、リッチクライアント機能を実現したWebユーザインターフェースの向上と短期開発でした。営業統括本部 東京本店 金融営業部部長の大江康裕氏は、次のように語っています。
大江氏
:当社では以前より、主に資金証券業務のバックオフィス機能として、先物取引総合管理や債券現先取引、債券貸借取引などのアウトソーシングサービスをメインフレームで展開していました。今回の資金証券システムは、RENOVAプロジェクトの共通フレームワークとしてUNIX/Linuxサーバをプラットフォームとし、開発言語はJava、リレーショナルデータベースはOracleを採用した、オープン環境のWebシステムとなります。
しかし、ホスト系からオープン系への単なるマイグレーションということではありません。従来のサービスでカバーしていたバックオフィス機能に加え、取引支援やリスク管理などの機能も統合して、フロントからバックまでトータルでのサービスをご提供できる統合パッケージとすることを目的としています。また、ホストシステムのサービスでは、画面インターフェースやメンテナンス性の部分でお客様の満足度が決して充分ではなかったこともあり、新システムによるサービスレベル向上は必須となっていました。
そこで資金証券システムの開発にあたっては、ユーザオペレーションの容易さや使いやすさ、メンテナンス性の向上を重要課題として掲げました。これらの課題を解決するために、我々はまず最初に、利便性が高く柔軟なユーザインターフェースが実現できるリッチクライアントの技術を採り入れることを決定したのです。
一方、資金証券システムと並行してプロジェクトが立ち上がっていた統合RBに関しても、ユーザインターフェースが重視されていたことから、こちらも資金証券システム同様にリッチクライアント機能を実装することにしました。
この時点で、資金証券システムは2006年度内(2007年3月)、統合RBは2007年度第一四半期内(2007年6月)のリリース目標。ともに短期開発が必須条件のプロジェクトとしてスタートしました。
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魅力あるWebパッケージのユーザビリティ向上
JIPがNexawebを選択した理由とは?
リリース後のシステム拡張とビジネス展開