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Enterprise OS
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - サーバ編

第2回:HAクラスタとバックアップ
著者:日本ヒューレットパッカード  古賀 政純   2006/5/25
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HP Serviceguard for Linuxで実現するHAクラスタ

   HPが提供するServiceguard for Linux(以下SGLX)はLinuxが稼動するProLiantサーバまたはIntegrityサーバでフェイルオーバー型のHAクラスタを実現するソフトウェアです。以下にSGLXの主な特徴をあげます。
  • ブレードサーバをサポートして、HAクラスタの結線作業の煩雑化を大幅に低減
  • SCSIおよびFibre channel接続型の共有ストレージのサポート
  • HP-UX版Serviceguard(SGUX)と同様の機能と管理手法をLinuxクラスタで実現
  • 自由なカスタマイズにより、オリジナルアプリケーションに対してクラスタ化が可能
  • GUIだけでなくCUIによるクラスタ管理のサポートにより、複雑なインテグレーションが可能
  • 全世界で10万ライセンス以上の出荷実績
  • ライセンスはProLiantサーバ1台あたり25万円
  • 災害対策システムに対応

表2:SGLXの特徴

   SGLXについては、徹底比較!!クラスタソフトウェア「第6回:Serviceguard for Linuxで実現するHAクラスタ」で詳細に解説していますので、ぜひそちらもお読みください。

   次に、バックアップについて解説します。


RHEL4をベースとしたバックアップ

   PCの世界でバックアップというと、CD-ROMやDVD-ROMへのデータ退避を想像しますが、エンタープライズシステムにおけるバックアップは非常に多種多様です。

   一口に「バックアップをしたい」といっても、バックアップ装置の構成やバックアップデータの取得方法、バックアップデータの種類や圧縮方法、バックアップツール、ネットワーク経由でのバックアップやSAN経由でのバックアップなど様々な手段やツール、製品が存在します。

   すべてを取り上げるわけにはいかないので、本連載では表2に示すLinuxシステムのバックアップ手法をいくつか取り上げ解説します。

  • レスキューモードによるシステムリカバリ
  • rsyncによるデータレプリケーション
  • LVMを使ったスナップショットバックアップ(SAN経由編)
  • LVMを使ったスナップショットバックアップ(LAN経由編)
  • Data Protector Express for Linuxを使ったバックアップ

表2:Linuxシステムのバックアップ手法

   今回は、レスキューモードによるシステムリカバリについて解説します。

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日本ヒューレット・パッカード株式会社 古賀 政純
著者プロフィール
日本ヒューレット・パッカード株式会社
古賀 政純

2000年よりUNIXベースのHAクラスタシステム及び、科学技術計算システムのプリセールスに従事。並列計算プログラミング講習会などを実施。その後、大手製造業及び官公庁系の大規模Linuxクラスタの導入、システムインテグレーションを経験。現在は、大規模エンタープライズ環境向けのLinuxブレードサーバ及びHP Serviceguard for Linux(HAクラスタソフトウェア)のプリセールスサポート、システム検証を担当している。毎日、Linuxサーバと寝食を共に(?)しています。


INDEX
第2回:HAクラスタとバックアップ
  RHEL4をベースとしたHAクラスタシステムソリューション
HP Serviceguard for Linuxで実現するHAクラスタ
  レスキューモードによるシステムリカバリ
  ブレードサーバから管理ノードへイメージ吸い上げる場合