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オープンソースで構築する業務システム特集

第5回:Cervezaが残す軌跡
著者:ニユートーキヨー  湯澤 一比古   2006/6/16
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Cervezaのシステム構成

   当初は以下のような構成だった。
Cervezaのシステム構成図/当時のテンアートニ社の資料から
図2:Cervezaのシステム構成図
当時のテンアートニ社の資料から

   現状でもほぼ同じであるが、クライアントは随分変化してしまった。現在、Windows3.1でNetscape1.1を利用しているなどというクライアント環境などは、もちろん残っていない。ただ、このような構成でも十分動くようにクライアントの負荷が少ない設計になっている。

店舗での業務選択画面
図3:店舗での業務選択画面

   この構成で各店舗からの発注データがDBサーバに書込まれ(発注業務)、このデータがXMLの出荷指示書として受注の締め時刻に仕入れ先から参照・ダウンロードされる(出荷指示業務・受注確定業務)。

発注業務
図4:発注業務
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

出荷指示業務
図5:出荷指示業務
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   そして、それが検品データとなり、店舗で荷受けの後に確認処理をすると(検品業務)、最終的にデータが仕入れ台帳として保存される(仕入れ台帳業務)。

検品業務
図6:検品業務
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

仕入れ台帳業務
図7:仕入れ台帳業務
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   この仕入れ台帳のデータを基礎として、各店舗は月末の棚卸し時には、棚卸しの金額計算を簡単に行うことができるのである(棚卸し業務)。

棚卸し業務
図8:棚卸し業務
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

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株式会社ニユートーキヨー 湯澤 一比古
著者プロフィール
株式会社ニユートーキヨー  湯澤 一比古
財務部情報システム室 室長。53年東京生まれ。
75年にニユートーキヨーに入社。8年弱のウエイター経験を経て、システム担当に就任。ニユートーキヨーが「セルベッサ」をオープンソースとして発表した時に、システム担当者として初めてOSSに触れる。現在、同社のシステム室長。OSCARアライアンス、OSSAJなど、複数のオープンソース推進団体に参加。セルベッサ以外にも「ガラガラドア」や「オルット」などのオープンソースシステムを手がけている。


INDEX
第5回:Cervezaが残す軌跡
  今だからCervezaについて述べたいこと
Cervezaのシステム構成
  Cerveza開発以前の受発注システム
  OSSなら問題を解決できるのか?