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ビジネスの道具としてのデータベースFileMaker Proを使う |
第1回:FileMaker Proの紹介
著者:パステル 井上 利幸 2006/7/26
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様々なニーズに対応したFileMaker Proの製品構成 |
FileMaker ProはAccessと同じデータベースソフトウェアとして扱われることが多いのですが、MicrosoftにはAccessとSQL Serverの2種類のデータベースソフトウェアがあります。一般的に大規模システムではSQL Serverが多いこともあり、また中小企業で使われているAccessではスケーラビリティの面において制限があります。
それに対し、FileMaker Proではエディションによって大規模な利用までカバーできるため、やや製品構成が少し複雑になっています。
現在、FileMaker Proは次の5製品をラインナップしています。
- FileMaker Pro 8
- FileMaker Pro 8 Advanced
- FileMaker Pro Server 8
- FileMaker Pro Server 8 Advanced
- FileMaker Mobile 8
FileMaker Pro 8では、最大5ユーザが同時にデータベースを共有できますが、それ以上のユーザによる共有が必要な場合は、上位製品となるFileMaker Pro Server 8を利用します。またFileMaker Proの機能を組み込んだ再配布可能なデータベースアプリケーションの開発にはFileMaker Pro 8 Advancedを選択します。
そして共有と開発の両方が必要ならばFileMaker Pro Server 8 Advancedを選択します。もし社内でFileMaker Pro 8のデータベースを、モバイルユースとしてPocket PCやPalm OSで使いたい場合には、FileMaker Mobile 8を利用することでPDAやPocket PCでデータにアクセスすることが可能です。
FileMaker Pro 8のメリットは、最初は個人利用のデータベースを作成し、やがて複数の人で共有をはじめ、さらに全社規模に発展させたい場合など、システムを拡大していっても対応できることがあげられます。しかも運用が拡大していくときに、データベースの変換や修正などは一切必要ありません。
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FileMaker Pro 8の基本機能 |
最新のFileMaker Pro 8では数GB規模のデータを扱うことができますので、一般的なビジネス用途でも十分対応することが可能です。もちろん何十万件というデータを自由に保管・検索できますし、しかも画像・音声・動画なども保管して活用することができます。さらにWebブラウザからデータベースを利用するための仕組みも標準で装備されています。
基本的にPC上で扱える様々なデータを保存し、利用することができます。またExcelのファイルを読み込むことで、取り込んだデータをそのままデータベース化したりExcelのファイルへエクスポートしたりすることも可能です。

図2:ExcelファイルをFileMaker Proで開くと1行目をフィールド名に変換できる (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
FileMaker Proには多くの機能がありますので、これから実際の操作を通してその機能を少しずつ紹介していきます。
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著者プロフィール
有限会社パステル 井上 利幸
代表取締役
丸善株式会社で図書館システムを構築しながら、コンピュータ専門誌でExcelやFileMakerの記事を執筆していた。情報系のシステムでみんなが使えるツールを構築する仕事を得意とする。現在はITシステムや情報系システム構築のコンサルタントも引き受けている。
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