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VMware ESX Server サーバ統合ガイド |
第4回:インストール時の注意点とチューニングポイント
著者:デル 2006/8/14
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インストール後
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ESX Serverソフトウェアのインストール後は、次を実行します。
- VMkernel用のスワップ・ファイルを作成し、それを有効にします。このスワップ・ファイルは、VMに割り当て可能な予備メモリとして活用できるため、リソース管理能力が強化されます。
- ローカルのVMFSパーティションに名前を付けます。これによって使い勝手が向上すると共に、たとえ、1台以上の周辺機器が追加または削除されたとしても、このローカルなVMディスク・ファイルへのアクセスを維持することができます。
- サーバ内のVMにアップリンクが必要な場合は、仮想スイッチを作成し、その仮想スイッチに1つ以上の外部送信用アダプタをバインドします。
表3:インストール後の手順
これらの手順に関する詳細は、「VMware ESX Server 2.5.1 Installation Guide」をご参照ください。
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VMotionの構成に関する推奨事項 |
VMotion機能を利用するには、次のガイドラインに従ってください。
- VMFSボリュームを「public」モードに設定します。
- VMotionを使用するには、VMotion用に構成するすべてのESX Serverシステム間で、Gigabit Ethernet対応のネットワークをセットアップする必要があります。
- 各仮想NICに、ファーム内全域で通用するグローバルなネットワーク・ラベルを付けます。
表4:VMotion機能を利用する際のガイドライン
VMotion構成のセットアップに関する詳細は、以下のURLをご参照ください。
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デル・ブレード・サーバにESX Serverをインストールする方法 |
デル・ブレード・サーバにESXをインストールする手順は、以下のURLのリソースセンターに掲載されているガイド、「Deployment of VMware ESX 2.5.1 Server Software on Dell PowerEdge BladeServers」(日本語版:「Dell PowerEdgeブレード・サーバを対象としたVMware ESX Server 2.5.1の導入」)をご参照ください。
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ESX Serverソフトウェアを運用するSAN環境のセットアップ |
VMotionテクノロジなどの拡張機能を利用するには、Dell | EMC CX300、CX500、または、CX700などのストレージ・デバイスを採用したストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)環境が必要です。ここからは、SAN関連の一般的な用語をご紹介した後、SAN環境のセットアップ手順を説明します。
- LUN
- 論理ユニット番号(Logical Unit Number)の略です。1台または複数の物理ディスクから成るディスク・セットを識別するために付けられます。
- RAIDグループ
- 1台または複数の物理ディスクを集めたものです。LUNを使用するには、RAIDグループを作成した後、それをLUNにバインドする必要があります。
- ストレージ・グループ
- 1台〜複数のサーバと、1つ〜複数のLUNを1つにまとめたグループを指します。ストレージ・グループ内のサーバは、同じストレージ・グループ内にあるLUNのみにアクセスできます。ストレージ・グループは、一般にアクセス制御を行う手段として利用されます。
Navisphere環境内でストレージ・グループを作成、使用するには、Access Logix(注3)オプションを有効にする必要があります。
- ゾーニング
- ゾーンを設定することで、ファイバチャネル・デバイス間のアクセス制御が可能になります。たとえばスイッチ側でゾーンを設定すると、特定のストレージ・デバイスにアクセスを許すサーバ・グループを切り分けることができます。
表5:用語解説
※注3:
Access Logixとは、Navisphereに含まれるソフトウェア・コンポーネントの1つで、上述のストレージ・システムにインストールする必要があります。
通常、SANをセットアップする際は、次の手順を踏みます。
- CX300、CX500、または、CX700ストレージ・デバイスをインストールした後、セットアップします。
- スイッチにてゾーンを設定します。
- RAIDグループを作成します。
- LUNを作成し(注4)、RAIDグループにバインドします。
- SANに接続する各サーバ(ホスト)を手動で登録します(詳しい手順は、下記をご参照ください)。
- ストレージ・グループをいくつか作成し、各グループにESX ServerシステムとLUNを加えます。
表6:SAN環境のセットアップ手順
※注4:
LUNを作成するときは、ストレージ・プロセッサにLUNが自動的に割り当てられるよう、「Auto Assign」を選択してください。この方法により負荷分散の効率性が上がるため、強くお勧めします。
ストレージ・デバイスのセットアップや、LUN、RAIDグループ、ストレージ・グループの作成方法に関する詳細は、「EMC Navisphere Manager: Administrator’s Guide」をご参照ください。このガイドは、CXシリーズ・ストレージ製品に添付のCD-ROMに収録されています。
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手動によるサーバの登録 |
Navisphere Managerを使用し、手動でホスト・サーバを登録するには、次の手順に従います。
- Navisphere Managerを起動し、「Storage」タブをクリックします。目的のストレージ・システム上で右クリックし、「Connectivity Status」を選択します。すると、接続しているホストに搭載された全HBAのWWN(World Wide Number)が表示されます。
- WWNを選んだ後、「Register」を選択すると、そのWWNに対応するHBAが上記で選択したストレージ・デバイスに登録されます。
- 次のオプションを選択します。
- 「Initiator Type」:CLARiiON Open
- 「Failover Mode」:1
- 「Array CommPath」:Enabled
- 「Unit Serial Number」:Array
- サーバのホスト名とIPアドレスを入力したら、「OK」を押します。当該ストレージ・デバイスに接続されているすべてのWWNについて、この手順を繰り返します。
- 以上で、ホスト・サーバがストレージ・デバイスに登録されます。次に、ホストをストレージ・グループに加えます。このとき、VMFSファイルの保存に使用するLUNも同じグループに追加します。
表7:手動でホスト・サーバを登録する手順
※注5:
ESX Serverソフトウェアは、EMCのPowerPathをサポートしません。いずれにせよESX Serverソフトウェアにはマルチパスとフェイルオーバ機能が含まれているため、PowerPathが必要になることはありません。
特定のサーバにインストールされたHBAのWWNを確認するには、次のコマンドをサービス・コンソール上で実行します。
wwpn.pl
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負荷分散の手動セットアップ |
ESX Serverソフトウェアは、負荷分散の自動設定をサポートしません。負荷分散を実施するには、ESX MUIを使い、各LUNを対称に優先パスを手動で設定する必要があります。負荷分散の詳細は、以下のURLに掲載されている「Configuring redundancy and load balancing in Dell |EMC Storage for VMware ESX Server Software」をご参照ください。
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SAN上にディスク・イメージを配置したWindows仮想マシンに関する推奨事項(Windowsのみ) |
SANにディスク・イメージを格納してWindowsのVMを運用する場合、「regedit」ユーティリティを使ってWindowsのレジストリを次のように変更します。
- 次のレジストリ・フォルダを右クリックします。
KEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Disk\
- TimeOutValueという名前の新しいDWORDを追加し、この値を60秒以上に設定します。
表8:Windowsのレジストリ変更手順
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著者プロフィール
著者:デル株式会社
デルはスケーラブル・エンタープライズ戦略の重要な要素の1つとして、VMware社の仮想化技術を用いたサーバ統合ソリューションを提供しています。業界標準技術を採用した、デルのPowerEdgeサーバとDell | EMCストレージから構成されるハードウェアプラットフォームと、仮想化ソフトウェア「VMware ESX Server」、仮想マシン管理ツール「VirtualCenter」、仮想マシンの無停止マイグレーション技術「VMotion」を組み合わせることにより、柔軟でコストパフォーマンスに優れるサーバインフラストラクチャが構築可能です。
http://www.dell.com/jp/
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