TOP業務システム> CMS目標の明確化
CMS×XML
XMLによるコンテンツ制作プロセスの改善

第1回:自動車メーカにおけるサービスマニュアルCMSコンセプト事例

著者:メタジトリー  丸山 則夫   2006/8/3
前のページ  1  2  3
CMS目標の明確化

   しかしいくらポイントを設定したところで、具体的な効果が明確を実際にならなければ意味はありません。そこで表3のような目標を立て、XMLを適用したCMS構築のロードマップを作成しました。
  1. ドキュメント作成コストの削減
  2. ドキュメント企画から完成までのリードタイムの短縮
  3. 様々なメディアへの対応(Web・CD)
  4. 様々な目的に応じたドキュメント提供(パーソナリゼーション)
  5. ドキュメントの品質の向上
  6. 基幹システムなどの他の情報システムとの連携強化
  7. 企業間でのドキュメント流通(販社、メーカ間など)
  8. 顧客への積極的な情報提供

表3:本事例のXMLを適用したCMS構築のロードマップ

   このロードマップを図2に示します。これは身近なものから企業全体、さらに企業間へと広がりを持たせたものです。

コンテンツマネジメントのロードマップ
図2:コンテンツマネジメントのロードマップ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   今回紹介したコンセプト事例は5年ほど前の事例となり、筆者はコンセプトの部分のみ参加しました。聞いた話ではプロトタイプを構築したところまでは確認しています。コンセプト自体は今でも通用するのではないでしょうか。冒頭でCMSが急激に変化したと既述しましたが、ようやくこのコンセプトに技術が追いついてきた感じがします。


次回

   今回は5年ほど前の事例を紹介しましたが、次回はFlashによる最新コンテンツを管理するCMSの事例について解説します。

前のページ  1  2  3


株式会社メタジトリー 丸山 則夫
著者プロフィール
株式会社メタジトリー  代表取締役社長
日本BPM協会  理事   丸山 則夫

経営と情報システム連携をコンセプトとして、システム再構築のコンサルティングビジネスを実施。
ビジネス・プロセスに着目したBPM(ビジネス・プロセス・マネージメント)の活用が情報化社会の進歩に必要と捉え、市場定着とそのための組織化を推進中。


INDEX
第1回:自動車メーカにおけるサービスマニュアルCMSコンセプト事例
  CMSを飛躍させたXML
  XMLを適用したCMS事例の紹介
CMS目標の明確化