1つのドメインで単純に2回同じ作業をする場合は、120分で済むことが予想されるので、2つのドメインを並行して重労働させた場合、性能は落ちるといえます。今回の性能劣化の要因としては、表2にあげるようなことが考えられます。
- 同じ物理ディスクにアクセスが集中する
- 仮想ディスクへの頻繁なランダムアクセスにより、物理ディスク上でのランダムアクセスも同様に頻発する
表2:性能劣化の要因
前回は書き込みに関してシーケンシャルアクセスの性能を測定しましたが、今回は読み書きにおけるランダムアクセスが発生する状況における性能になります。
ディスク上の配置にもよりますが、同じデータ量を取り扱うのであれば、シーケンシャルアクセス時に比べると、ランダムアクセス時の性能の方が劣ります。今回の評価結果は、おそらくファイルアクセスの性能劣化が強く影響したことによるものでしょう。
また、ドメイン0においてwコマンドを実行すると次のような結果が得られました。load averageが高い状態になっており、ドメインUでの処理の影響があらわれています。
kid:/home/wakatono# w
23:30:31 up 10 days, 20:50, 4 users, load average: 2.04, 13.68, 11.60
USER TTY FROM LOGIN@ IDLE JCPU PCPU WHAT
wakatono pts/1 ns2.todo.gr.jp 23:27 0.00s 2.00s 0.66s sshd: wakatono
wakatono :0 - 23:27 ?xdm? 46:48 9.38s x-session-manag
|