第5回:イントラブログ導入の勘所、5W2H (3/3)

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はじめようイントラブログ〜コミュニケーションナレッジマネジメント

第5回:イントラブログ導入の勘所、5W2H
著者:GMO ホスティング & セキュリティ  大澤 貴行   2006/12/28
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Who(担当者):誰がイントラブログの導入責任者になるのか?

   次のポイントは「Who(担当者):誰がイントラブログの導入責任者になるのか?」です。

   一般的に社内のシステムの導入責任者には、情報システム部門が担うことが多いのですが、イントラブログの場合、あまりうまく行きません。また、総務部などの管理系の部署が導入を行う場合もあるのですが、これもあまりうまく行かないのが実情です。

   これは、イントラブログの導入にあたって最も重要なのは情報であり、その情報をいかに社員に発信させるか、その情報をいかに経営に活かすかが重要であるからです。

   そのため、導入責任者としてふさわしいのは、社員の意見を重要視し、社内の情報の流れを把握していて、なおかつその情報を経営に活かすことができる担当者になりますので、情報システム部門や管理系の部署ではあまりうまくいかないのです。

   日本でも段々とCIO(Chief Information Officer)といわれる、情報に対する最高責任者が一般的になってきていますが、社員の情報を経営に活かせる立場の人間がイントラブログの導入を行うことで、非常に効果的に導入することができます。


When(実現時期):いつまでにイントラブログを導入するのか?

   次のポイントは「When(実現時期):いつまでにイントラブログを導入するのか?」です。

   これはもちろん、イントラブログの導入時期ということなのですが、イントラブログは誰でも手軽に情報発信できることをコンセプトに開発されていますので、導入にあたっての管理者や利用者用のトレーニングなどはほとんど必要ありません。

   また、複雑な初期設定やカスタマイズも必要なく、カテゴリ設定とユーザ登録のみで利用開始できるので、導入に対するハードルは非常に低いアプリケーションです。導入規模にもよりますが、おおよそ1〜2ヶ月という短期間で導入を行うことができます。


How Much(必要コスト):イントラブログの導入、運営に対するコストはどの程度かかるか?

   最後のポイントは「How Much(必要コスト):イントラブログの導入、運営に対するコストはどの程度かかるか?」です。

   イントラブログは社内サーバ向けのアプリケーションですが、アプリケーションのライセンス費以外にも、以下のような様々なコスト(費用、作業負荷)が発生します。

  • サーバ構築コスト
  • サーバ監視コスト
  • サーバ運用コスト
  • アプリケーションインストールコスト
  • アプリケーションアップグレードコスト

表3:イントラブログ導入にかかるコスト

   大企業による大規模な導入であれば、上記のコストは小さなものですが、中小企業での導入や大企業の部署単位での導入などの場合、このコストはとても大きなものです。

   これらのライセンス費以外の様々なコストを少なくし、手軽に導入するためには、アプリケーションパッケージを購入し、社内でサーバを構築、運用するのではなく、ASPタイプのサービスを利用するのが非常に効果的です。

   ASPタイプの一例として、ラピッドサイトでは、日立製作所の「BROADNETBOXER iB」、およびシックス・アパートの「Movable Type Enterprise」をイントラブログホスティングサービスとしています。


最後に

   「ボトムアップ」は開かれた会社、社員を大事にする会社をイメージさせる言葉です。しかし、本当の意味でのボトムアップ、社員1人1人による情報発信、情報交換ができている企業は非常に少ないのではないでしょうか。

   本連載で見てきたように、イントラブログは社員のためのアプリケーションです。イントラブログを導入し、社員1人1人の声を大切にすることこそ、これからの企業に求められている姿なのではないでしょうか。

   ぜひイントラブログで真のボトムアップを実現してください。

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イントラブログBROADNETBOXERホスティングの紹介

ラピッドサイトでは、ホスティングサービスにプリインストールしたモデルを今年6月にリリースしています。今後も社内コミュニケーション力の強化をバックアップするためのサービスの提供、「Web2.0 on Business」の提案を積極的に推し進めていきますので、よろしくお願いいたします。
イントラブログBROADNETBOXERホスティング
http://www.rapidsite.jp/product/boxer/
GMO ホスティング & セキュリティ株式会社 大澤 貴行
著者プロフィール
GMO ホスティング & セキュリティ株式会社   大澤 貴行
ラピッドサイト事業本部 本部長 兼 商品企画部長
ホスティングブランド「ラピッドサイト」の責任者としてSaaSの1つの形であるアプリケーションホスティングやWeb 2.0をビジネスに取り入れたWeb2.0 on Businessなどの中小企業に向けた新しいホスティングサービスの提案、啓蒙活動を行う。

ラピッドサイト
http://www.rapidsite.jp/

INDEX
第5回:イントラブログ導入の勘所、5W2H
  イントラブログ導入の総まとめ
  What(課題):イントラブログで何を行うのか?
Who(担当者):誰がイントラブログの導入責任者になるのか?
はじめようイントラブログ〜コミュニケーションナレッジマネジメント
第1回 喫煙室と飲みュニケーションは重要か
第2回 理想の社内コミュニケーションを求めて
第3回 今さら聞けない「ブログ」の違い
第4回 グループウェアやメールとイントラブログを分かつ決定的な違い
第5回 イントラブログ導入の勘所、5W2H
Movable Typeには自由という言葉がよく似合う
第1回 企業にブログがやって来た
第2回 ビジネスシーンで発揮されるMovable Typeの本当のポテンシャル
第3回 企業サイトの構築・運営にMovable Typeが選ばれる理由
第4回 実践!Movable Typeカスタマイズ
徹底比較!! イントラブログ
第1回 Simple is Best「BOXERBLOG iB」
第2回 「Movable Type Enterprise」の拡張性が生んだ柔軟さ「SKYARC Enterprise IntraBlog」
第3回 業務アプリケーションの中心として機能する「ドリコムブログオフィス」
第4回 イントラブログの未来

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