|
||||||||||||
| 前のページ 1 2 3 4 次のページ | ||||||||||||
| Satellite Model | ||||||||||||
|
エンタープライズシステムのためのRHNが、RHN Satellite Serverです。端的にいってしまえば、Red Hatが米国に設置しているRHNセントラルサーバとほぼ同等のシステムを、ユーザのWebサイトに設置できる製品です。「ほぼ同等」と書いた理由は、以下にあげる追加機能が利用できるからです。
表2:Satellite Modelによる運用の際の注意点 表2にあげた2点が主なものですが、RHN Satellite ServerはRHNセントラルサーバよりも機能が多いため、「ほぼ同等」と述べたのです。Satellite Modelのシステム構成は図4のようになります。 RHN Satellite Serverは構築時にRHNセントラルサーバと通信する必要がありますが、その後はインターネット接続が必須ではありません。インターネットに接続しない場合、エラッタなどのデータはチャンネルコンテンツISO(CD-ROMイメージファイル)として配布されていますので、このデータをダウンロードしてRHNセントラルサーバと同期させます。 カスタマイズコンテンツもRHN Satellite Serverによって利用可能です。サードパーティ製のアプリケーションのRPMパッケージを配布する際に、カスタマイズチャンネルを作成し、そのアプリケーションのアップデートがリリースされたらカスタマイズエラッタとして登録することもできます。もちろんProvisioning Moduleと組み合わせることで、Red Hat Enterprise Linuxに続いて、これらのアプリケーションのインストールを自動で行うことも可能です。 RHN Satellite Serverは組み込み用のOracleデータベース(大規模な場合は外部のOracleデータベースを利用)に、チャンネルやエラッタ、RHNアカウント、システムプロファイルなどの管理に必要なすべてのデータを保持します。 そのためRHNセントラルサーバを利用する場合のように、16桁のサブスクリプションIDを登録する必要はなく、組み込まれた認証キー(Cert Key)によって登録できるユーザシステム数が決まります(図5)。したがってRHN Satellite Serverを導入することで、サブスクリプションIDの管理も必要がなくなります。 冗長性を考慮して、複数台のRHN Satellite Serverを同一のWebサイトに設置したり、ディザスタリカバリ用に遠隔地に設置したりすることも可能です。拡張性だけを考慮するのであれば、1台のRHN Satellite Serverでも数千台におよぶユーザシステムを登録できます。 またRHN Satellite Server上に追加の設定を行うことで、ベアメタルPXEキックスタートも可能です。PXE(Preboot eXecution Environment)はIntelが開発したネットワークブートの規格です。昨今のサーバ用NIC(Network Interface Card)では、ほとんどがこの規格をサポートしていますので、ネットワークに接続してサーバの電源を入れると、自動的にネットワークブートを行うことができます。 RHN Satellite Serverでは、ネットワーク経由でLinuxのカーネルイメージを提供し、さらにキックスタートファイルを配信することで、自動的にネットワークインストールを行うことも可能です。したがって、新たに用意したハードウェアをネットワークに接続し、PXEの選択画面でRed Hat Enterprise Linuxのバージョン、例えば、Red Hat Enterprise Linux AS(v.4 for 32bit x86)のUpdate 4を選択し、インストールやWebサーバ用の設定を行うといったことが、すべて自動的に完了します。 |
||||||||||||
|
前のページ 1 2 3 4 次のページ |
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||



