現在のようにOracleを中心としたビジネスが広まっていない状況の中、実際の仕事やテストを通じてOracleの魅力を感じていったという。
「私が最初に使ったOracle Databaseのバージョンは7.0.15で、丁度7が登場した最初の頃です。当時から製品に関して非常に高い信頼性がありました。ソフトウェアにバグは当然存在するものとして、Oracleの製品はサポートやサービスといった対処が早く、その内容に関して今でも満足しています。
一方で、『何か重い』『難しい』という第一印象を感じていました。確実に動作し、壊れたときでも絶対に復旧するという安心感がある一方で、性能を上手く引き出すためにはチューニングのノウハウや利用するサーバのハードウェアに対しての知識も重要となる時代だったのだろうと思います」
メモリ不足に対する配置の工夫や、ロールバックセグメントの切り方や大きさの調整、ログのアーカイブ生成サイズの見直しといった、今から見れば簡単な内容だが、この時代にOracleに挑戦した技術者によって、これらのノウハウが確立されたといえるだろう。
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