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Oracleの達人
第2回:曰く、まず試せ - 日立システムアンドサービス 山崎 啓利氏
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重要なのは、お客様とのコミュニケーション

株式会社日立システムアンドサービス 山崎 啓利氏    サポート業務では、技術的な知識や経験が重視されがちだが、山崎氏は目的である障害復旧のためには、お客様とのコミュニケーションがより重要なことと捉えているという。

   「私が担当しているのは、Oracle DatabaseとRACに関するサポートです。その中でも初歩的な内容は、私以外が担当とすることになっており、私はもっぱら大きなトラブルが発生したときに対応するということになっています。

   とはいえ、クラスタリングシステムになっているため、1分1秒を争うという感じではありません。また、内容により障害の切り分けや対処に時間を要するものである場合には、十分な対応ができるように業務を振り分けてもらっています。

   障害が発生した場合には状況により柔軟に対応しますが、まずはDatabaseが停止している状態であれば、それを復旧します。すぐに原因がわかれば、お客様に電話し、復旧の手順を連絡します。こうして復旧した場合でも、原因の追究は必要となりますので、原因を突き止めるとともに、お客様に報告します。

   障害対応では、お客様とのコミュニケーションがとても重要だと感じています。障害が発生した場合、まずお客様から状況をうかがいます。それをもとにして原因を追究し対処していくのが業務の流れとなるため、お客様からいかに短時間で正確な情報を引き出すかが復旧までの時間短縮には重要となります。そこで、結果としてお客様とのコミュニケーションに要する時間が、業務の半分程度を占めているのです。

株式会社日立システムアンドサービス 山崎 啓利氏    サポート業務を続けてきて感じるのは、こうした業務に携わり、障害の解析や対応をするという経験は、なかなか望んでできることではないということです。こうした経験は、これから先、必ず役に立つものであるという確信があります。





仕事で行き詰ることもあった

   まれにですが、発生した障害がなかなか復旧できなかったり、復旧したものの同様の障害が再発したり、障害の原因がなかなか特定できないということがあります。こうした場合には、プレッシャーを感じますし、精神的につらいですね。

   しかし、1人だけで仕事をやっているわけではないので、自分自身で調べたりテストを繰り返しても解決できない場合には、先輩や同僚からアドバイスをもらい乗り切ってきました。

   性格的に『引きずる』ということがないので、うまくいかなくても落ち込んだりはしません。しかし、解決できるまで気にかかることは事実です。そうしたときには、好きな作家の小説を読んだり、サッカー観戦をしたり、フットサルをして身体を動かしたりすることでリフレッシュしています。

   確かに技術的にも精神的にも大変な部分がありますが、お客様の協力を得ながら様々なアプローチを行い、システムが復旧してお客様から感謝されたときが、喜びを感じるとともに、やりがいを感じる瞬間ですね」


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