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Oracleの達人
第2回:曰く、まず試せ - 日立システムアンドサービス 山崎 啓利氏
株式会社日立システムアンドサービス オープンソリューション本部 カスタマサポートセンタ 山崎 啓利

株式会社日立システムアンドサービス
オープンソリューション本部 カスタマサポートセンタ
山崎 啓利

2002年、日立システムアンドサービス入社。カスタマサポートセンタに配属され、以降、5年間に渡りOracle関連製品のサポート業務に携わる。

ThinkITで連載も執筆
最大限の可用性とスケーラビリティを実現するOracle RAC
第1回:Linux上で利用するOracle RACのメリット

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「Oracleの達人」、それはOracle DatabaseをはじめとしたOracle製品を使いこなし、自らの仕事をまっとうし、誰もが目指すエンジニア最高峰である。本連載では国内有数の達人へインタビューを行い、その資質を解き明かしていく。

第2回となる今回は、日立システムアンドサービスにおいて、入社以来、一貫してOracle RAC(Oracle Real Application Clusters)のサポート業務に携わる山崎 啓利氏にお話を伺った。

達人に迫る6つの質問


達人とオラクルの出会い

株式会社日立システムアンドサービス 山崎 啓利氏    日立システムアンドサービスでは、金融業、製造業、流通業をはじめ自治体などの公共機関といった幅広い業種でのシステム構築や運用管理を行っている。

   「自らビジョンを持って取り組む社員を応援する」という企業のスタンスを反映して、数多くの情報処理資格取得者が在籍する。

   Oracle認定資格取得者もオラクル認定コンサルタント13名をはじめ、21名のORACLE MASTER Platinum取得者を含むORACLE MASTER取得者が1,338名と非常に多くの資格試験合格者を排出している。

   こうしたエキスパートの中にあって山崎氏は、重大なトラブルが発生した際、高度な知識と経験に裏打ちされた技術によりカスタマサポートのスペシャリストとして活躍している。


右も左もわからなぬまま、RACを構築

   Oracle製品にはじめて関わったときのことを山崎氏は、こう振り返る

   「私は、今から5年ほど前に入社したのですが、入社後すぐに何もわからない状態で『RACを作れ』といわれました(苦笑)。そのときには、何がなにやらわからない状態でしたが、必死になって取り組み、きちんとした結果を出すことができました。それが認められたこともあり、以降は業務の大半はOracleに関するサポートに携わり、ほとんどが障害対応です。

   発生した障害の原因を究明し、最適な対策を講じるというプロセスを繰り返すうち、Oracle製品に対する理解が深まるとともに、技術的な知識や経験も身についたように思います。障害対応を中心に行ってきたことで、システム上、どのような部分で障害が発生しやすいのかということについては、見えてきているように感じます」


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