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ビジネスプロセスの可視化を実践するBPMS
第7回:業務フローの可視化
著者:
日本プロセス 大井 貴文
2007/7/12
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バランススコアカード
Savvionではダッシュボードとしてバランススコアカードを表示することができます。
図6:バランススコアカード
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
このバランススコアカードのKPI元となっているデータは「ルール」を用いてリアルタイムに業務フローから収集、計算して表示しています。よってユーザは、バランススコアカードを一瞥するだけで会社全体の業務プロセスがどのような状態にあるのかをリアルタイムに把握することができるのです。
Savvionのバランススコアカードは、あくまでもダッシュボード機能として表示させるための仕組みのみを用意しています。すなわち、どのような業務データをどのタイミングで取得、計算し重み付けを行うかということは、バランススコアカードを必要としている経営層の人々や、コンサルタントの人が考えなければならないという点は忘れないで下さい。
まとめ
図7の画面はあるユーザ使用しているBAMやBIを意識した業務管理画面で、これまで説明した業務管理機能を組み合わせてカスタマイズされたものです。
図7:業務管理画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
この画面は単純にグラフなどを表示しているだけではなく、クリックすれば詳細な業務フローデータにアクセスすることができ、業務フローの担当者なり条件分岐の閾値を変更すればリアルタイムに流れている業務のデータや業務フロー自体の流量制御を行えます。
BIやBAMは非常に有用なものです。しかしあくまでもこれまでの業務の結果だけ、これからこうなるだろうという予測だけのものです。これは「会社を車」「経営者を運転者」になぞらえますと、ハンドル、アクセル、ブレーキが利かない制御不能の車です。
運転者はルームミラーとフロントガラスで、これまで通過したところ(結果)と、これからどうなるのか(未来)を見ることができますが、間近にカーブが迫ったり、後ろからライバル車が追い上げてきたりしても車を制御できなければ意味がありません。
BPMは会社に制御をもたらすものです、しかし制御するには変化を知覚し反応しなければなりません。これまでの連載を読まれてきた読者の方はSavvion BusinessManagerが知覚(業務管理機能、ルール)、反応(素早い開発、変更)を兼ね備えているものだとおわかりいただけたかと思います。
これまでの連載ではSavvion BusinessManagerの機能や使い方をご紹介してきましたが、BPMの必要性はこれからもますます高まり、またBPMの領域も広がりを見せております。それらに合わせてSavvionの機能や使い方は今後多岐に渡り変化し続けていきますので、ぜひ注目していてください。ご愛読本当にありがとうございました。
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著者プロフィール
日本プロセス株式会社 大井 貴文
システムエンジニア
新卒と同時にサヴィオンに携わり、気が付いたらサヴィオンエンジニア歴が日本一長いかも。まだまだ勉強不足、日々精進します。
INDEX
第7回:業務フローの可視化
モニタリング機能をどのように付加していくのか
ダッシュボード
バランススコアカード